小林古径のとっておきの女性画!
2年前、沢山たまった展覧会図録の大整理を行い、複数ある日本画家の図録を一冊ないし二冊に集約しここにダブってない作品を貼り付けていった。だから、今は‘Myベスト図録’がずらっと本棚に並んでいる。
この図録づくりにはひとつ副産物がある。それは余分になった図版からとくにお気に入りの女性画をぬきだしこれをまとめたファイル。称して‘MYベスト女性画ファイル’の出来上がり、心をときめかせる浮世絵、近代日本画、洋画、西洋絵画がずらっと並んでいる。
その近代日本画、洋画のとっておきの女性画は6人の画家の作品、上村松園、鏑木清方、小林古径、小倉遊亀、竹久夢二、岸田劉生が描いたもの。お気に入りの絵には図録から切り出せないものもあるが、これらがベストラインナップに近い。
意外かもしれないがここに小林古径(1883~1957)が2点入っている。‘花’と‘河風’、どちらも真っ赤な口紅に目が釘付けになる。とにかくこの二人にぞっこん参っている。そしてもう一点、はっとさせられるのが‘琴’、若い女性が着た衣装の赤い柄が強く印象に残る。
いずれも2005年東近美で開催された‘小林古径展’に出品された。2年後の2017年は古径の没後60年にあたる。だから、どこかの美術館が回顧展を企画してくれないかとひそかに期待している。回顧展は2回みるのが理想、夢が叶うと嬉しいのだが、はたして?
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