復調のペースが上がらないマー君!
今日のレイズ戦に登板したヤンキースのマー君は6回を投げて3失点と復調を印象づける内容とはいかなかった。4敗目をきっするところだったが、8回タシエラが同点を3ランホームランを放ってくれたので、敗戦投手は免れた。
シーズンは半分をこえたところだが、マー君の成績は4勝3敗、防御率は3.97。これではとてもエースの仕事とはいえない。今年は後半頑張っても10勝にとどかない可能性もでてきた。調子が上がらないのはやはり決め球のフォークが長いイニングを投げたときコンスタントに落ちてないから。
1回に2点失点したあと、5回にも1点とられた。先頭のバッターが一塁線をぬき3塁打にした。次は8番の捕手。ポンポンと2つ空振りさせ楽に三振をとれると思ったが、決め球のフォークがダメでライトに犠打を打たれてしまった。ここで三振を取れないのが今のマー君の力。
マー君の投手としての能力の高さはコントロールの良さにあらわれているが、コントロールがいいことが逆にバッターにつけいられる原因になることもある。ボールが上下左右にばらつく幅が狭いので打者はヒッテイングゾーンを絞り込めバットを思い切り振れる。マー君は常時150キロ台のボールを投げるわけではないから、甘いストレートや変化しないフォークは難なく打ち返せる。
前の2試合ともホームランを3本くらって大量失点したのは打者のほうが優位に立っている証拠。ストライクゾーンのギリギリにうまくコントロールできているときはこんなには打たれない。平凡にコントロールのいい投手は打者にとっては対戦しやすくガンガン打てる。
だから、再度ワンランク上のコントロールをとり戻さないとマー君は復活できない。試行錯誤しながら昨年とは違う投球スタイルを懸命に目指しているマー君、その努力はいつか実をむすぶと思うがまだ時間がかかりそう。
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