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2015.07.10

宇宙論とエッシャー!

Img       エッシャー美(デン・ハーグ)

Img_0003     エッシャーの‘相対性’(1953年)

Img_0004     科学雑誌‘ニュートン別冊 みるみる理解できる相対性理論’より

Img_0001     エッシャーの‘滝’(1961年)

最近熱心にみているBSプレミアム‘コズミックフロント NEXT’(木曜よる10時~11時)、ここ2回は大変充実した内容だった。この番組は以前は海外の放送局が制作したものも使っていたが、4月からは一新しNHKが自ら企画制作しものを流している。これがなかなかいい。

先月末のタイトルは‘宇宙の果てのミステリー’、びっくりしたのは冒頭にデン・ハーグにあるエッシャー美がでてきたこと。宇宙の話にエッシャーがどう関係しているの?という感じだったが、番組をみているうちにプロデューサーの狙いがわかってきた。

使われたエッシャー(1898~1972)の作品は4点、‘円の極限Ⅳ’(1947年)、‘別世界’(1947年)、‘相対性’(1953年)、‘滝’(1961年)

最後のパートにエッシャーとの縁でその名を知ったイギリスのロジャー・ペンローズ(1931~)が登場した。この人物はだまし絵の本などにでてくる‘ペンローズの三角形’や‘ペンローズの階段’を生みだした数学者とみていたが、宇宙物理学の分野でも活躍しており相当な学者だった。

大学院生のときでかけた展覧会でエッシャーの‘相対性’に衝撃を受けたという。そして、展覧会からの帰り道自分もこんな絵を描いてみたいと思ったそうだ。その思いが実際に‘ペンローズタイル’となって結実した。‘相対性’をはじめてみたときはいろんな方向に重力がはたらいているため階段を上がる男性をみるためには顔を横にしたり首を斜めに傾けたりしなければならず心が落ち着かなかった。

ところが、今はアインシュタインの相対性理論の話を‘ニュートン’のわかりやすいイラストで教えてもらっているのでこの絵のようなへんてこな画面の組み合わせにも目が耐えられるようになった。何事も関心があれば臆せず扉をあけてみるのが一番、いい先生と本との出会いがあれば理解はどんどん進んでいく。

ペンローズはエッシャーに‘ペンローズの三角形、階段’を送ったそうで、その影響で‘滝’が生まれた。そして、ペンローズはエッシャーの描いた悪魔と天使が体のサイズを縮めながら果てしなく続く‘円極限Ⅳ’から霊感を得て、宇宙が誕生と死を永遠に繰り返していくというアイデアにたどり着く。

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