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2015.06.12

怪物コンテスト!

Img  ピエロ・デイ・コジモの‘ペルセウスに救われるアンドロメダ’(15世紀 ウフィツツイ美)

Img_0001     ベルニーニの‘メデューサ’(1640年 カピトリーニ美)

Img_0002     ゴヤの‘わが子を喰らうサトウルヌス’(1823年 プラド美)

Img_0003 ボッティチェリの‘パラスとケンタウロス’(1482年 ウフィッツイ美)

フィレンツェのウフィッツイ美へ出かけると一日中用意した感動袋が大きく膨らんだままのことが多いが、そのなかにはギリシャ神話にでてくる怖さ200%の怪物たちとの対面も含まれている。

ルネサンス期に活躍した画家でこうした怪物を描き有名になったのがポライウォーロ(1431~1498)、無茶苦茶強いヘラクレスを描いたものが2点あるが、その一枚がヒュドラと戦う場面、多頭のヒュドラをやっつけるには骨がおれる。

もうひとりはピエロ・デイ・コジモ(1462~1515)、‘ペルセウスに救われるアンドロメダ’に登場する海の怪物がすごい迫力、その圧倒的な存在感は上に乗っているペルセウスがかすんでしまうほど。獰猛さとパワーではギリシャ神話界におけるNO.1怪物といっていい。

蛇は昔から大の苦手、だからローマのカピトリーニ美にあるベルニーニ(1598~1680)の‘メデューサ’の前には長くは立っていられなかったが、頭に髪のかわりに蛇を生やしているメデューサの造形が超絶技巧で見事に彫られているのでいつもよりは蛇の怖さに耐えられた。

プラド美での楽しみのひとつがゴヤ(1746~1828)、数が多いので団体ツアーの旅行だと館内を走るくらいでまわらないと全部みれない。でも、思わず足が止まるのが強烈なインパクトを放っている‘わが子を喰らうサトゥルヌス’、小さい頃この絵をみたら夜眠れなかったかもしれない。

昨年日本にやって来たボッティチェリ(1445~1510)の‘パラスとケンタウロス’、馬と人間の混血種だから、これも怪物の仲間、ところがこのケンタウロスはじつに情けない顔をしている。どうみても元気がたりない。理性によって野蛮性をこれほど押さえつけられることは普通は考えられない。誰だって理性から解放されてワイルドに行動したいという願望はもっており、ときどきはそうふるまっている。

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コメント

私もこのゴヤには衝撃を受けました。それもあまり昔ではなく、ある意味最近だったような気がします・・・。日本での正式公開(?!)が、遅かったのではないでしょうか・・・・。なんせ、ドラクロアの ‘狂えるメデイア’に
たまげてましたから・・・。その前にひとつ‘メデユーサ号の筏’がありました。

投稿: Baroque | 2015.06.13 13:01

to Baroqueさん
こんな風に人間をたべるのか、という感じですね。
こういうゴヤの想像力はどこから生まれてきたの
でしょう。

ドラクロアの怖いメディアも強いインパクトを
もってますね。とにかくロマン派の描写はずしっ
と重いです。

投稿: いづつや | 2015.06.16 11:52

ロマン派ですか。
ロマン派デスネ・・・・。
(重いですね。それにロマン派は新しい。私は思い込みが激しくルネサンス中心デス。あとはそれ以前か以後か・・・と単純です。)

投稿: Baroque | 2015.06.16 20:40

to Baroqueさん
ドラクロアは‘キオス島の虐殺’など社会的な
事件に鋭く反応し絵にしてますから、血が騒ぐ
ことには日頃から敏感でした。ロマン派らしい
画家ですね。

投稿: いづつや | 2015.06.17 00:48

名前が似てるというだけですが、キプロスも現在もギリシャとトルコの関係が同じように続いてますね。
ロマン派は文学も音楽も絵画も人間の心の深い部分からの
叫び声のように思います。娯楽においては ‘怖いものは見ない’ のワタシは ロマン派は綺麗な部分のいいとこ取りに逃げてます・・・・。 

投稿: Baroque | 2015.06.18 00:27

to Baroqueさん
ドラクロアの絵には高ぶる感情がよくでてますね。
この感情表現は希望にむかって進む民衆の気持ち
であり、戦争の暴力に青ざめる深い苦しみでもあり
ます。

ドラクロアが人気が高いのはこうした心の動きを
大胆な構図と鮮やかな色彩でリアルに表現している
からでしょうね。

投稿: いづつや | 2015.06.18 11:54

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