とってもサプライズのギリシャ神話彫刻!
チェッリーニの‘ペルセウス’(1545~53年 フィレンツェ)
ベルリーニの‘アポロンとダフネ’(1625年 ボルゲーゼ美)
ベルニーニの‘プロセルピナの略奪’(1622年 ボルゲーゼ美)
ジャンボローニャの‘マーキュリー’(1580年 国立バルジェッロ美)
心のなかに強く刻まれている西洋彫刻はいくつもあるが、仮にベスト10を選んでみるとそこにはギリシャ神話をテーマにしてつくられたものが多く入ってくる。
そのサプライズ体験を鑑賞した時間の流れで並べてみると、まず最初はチェッリーニ(1500~1571)の‘ペルセウス’がくる。この傑作が設置してあるのはフィレンツェのシニョリーア広場の一角にあるロッジア・デイ・ランツイ、はじめてこの街を訪れたとき、なんともカッコいいペルセウスに200%目を奪われた。当時はまだ彫刻家チェッリーニの名前がインプットされてなかったから、作品だけを体に覚え込ませた。
そして、ローマのボルゲーゼ美でも衝撃的な出会いがあった。それは美術館のお宝中のお宝となっているベルニーニ(1598~1680)が彫り上げた‘アポロンとダフネ’と‘プロセルピナの略奪’、大げさないいかたをするとこの2体で美術をみる見方が変わった。こんなスゴイ技術をもった彫刻家がいたのか!以来、美術に興味をもっている人と話をすることがあるとボルゲーゼ美を訪問することを薦めている。
バロックの天才彫刻家ベルニーニに完璧にはまったのが2006年、その4年後、フィレンツェの国立バルジェッロ美で嬉しい対面があったのがジャンボローニャ(1529~1608)の‘マーキュリー’、この軽やかな造形に思わず見惚れてしまった。
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