« 巨匠たちのギリシャ神話! | トップページ | 青木 絶好調 4安打の固め打ち! »

2015.06.10

ギリシャ神話 苦しみの物語!

Img     ティツィ」アーノの‘ティテュオス’(1549年 プラド美)

Img_0001    ティツィアーノの‘シシュフォス’(1549年 プラド美)

Img_0004    ドレイパーの‘オデュッセイアとセイレン’(1909年)

Img_0002     シャガールの‘イカロスの墜落’(1975年 ポンピドー)

古典絵画に描かれた画題の多くはキリスト教の話、そのなかで人物の激しい感情表現がみられるのはイエスが処刑される場面くらいでほかは心が静まる聖母子や聖人の姿。これに対してギリシャ神話における神々や英雄の物語が描かれるときは画家の筆使いはなにか約束事に縛られるようなことはなくとても大胆になり激しい嫉妬の感情や怒り、苦悩そして残虐性までもリアルに表現する。

マドリードのプラド美にはこれ以上の拷問絵画はないというほどの作品がある。ティツイアーノ(1490~1576年)が1549年に描いた‘ティテュオス’と‘シシュフォス’、ギリシャ神話にはゾクッとする残酷な刑が執行される話がいくつかでてくるが、これもそのひとつ。

ティテュオスは地獄で禿鷹に胆をくわれるという拷問をうけている。肝臓はすぐ再生するからティテュオスは毎日毎日、つまり永遠に禿鷹に腹をつつかれるはめに、そして、シシュフォスも辛い目にあう。大きな岩を押し上げ、やっと頂上についたと思ったら、なにかの力で岩は傾き、底まで転げ落ちていく。その繰り返し。この無駄な骨折りが限りなく続く。

ドレイパー(1864~1920)の‘オデュッセイアとセイレン’はオデュッセイアが美女の歌の誘惑を断ち切るため部下たちに自分の体をマストに括り付けてもうら場面、これもある意味で拷問みたいなもの。体はセイレンの歌にしびれて一緒に行きたがっているのにその欲望をぐっと抑えなけらばならないのだから辛い。

イカロスの墜落が絵画化されたものは、今は真作とはいわれてないが以前はブリューゲルの作品となっていたものとシャガール(1887~1985)がすぐ頭に浮かぶ。父親のダイダロスの忠告を忘れて太陽に近づきすぎたバカ息子のイカロスは海にまっさかさまに落ちていく。親の才能が偉大でもそのすべてが子どもに引き継がれることはない、多くの子どもは平凡に生まれてくる。

|

« 巨匠たちのギリシャ神話! | トップページ | 青木 絶好調 4安打の固め打ち! »

コメント

テイッティアーノ・・・
いくらなんでも・・・・のギリシャ神話(ローマ神話?)。

プラド美でみたかしら・・・?
はやあしで通り過ぎたか・見逃したか・たまたま展示されてなかったか・・・?

投稿: Baroque | 2015.06.11 13:06

to Baroqueさん
2011年にプラドに行ったときは1階の入っ
てすぐ右、52Aの部屋にティツィアーノの
拷問絵画2点が展示されていました。

でも、この美術館は展示の場所がちょくちょく
変わりますから、現在どうなっているかわか
りません。

投稿: いづつや | 2015.06.11 22:56

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ギリシャ神話 苦しみの物語!:

« 巨匠たちのギリシャ神話! | トップページ | 青木 絶好調 4安打の固め打ち! »