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2015.06.08

心をザワザワさせるクリムトの‘ダナエ’!

Img     クリムトの‘ダナエ’(1907~08年)

Img_0001 ベラスケスの‘ヴィーナスの化粧’(1651年 ロンドン ナショナルギャラリー)

Img_0003 パルミジャニーノの‘弓を削るキューピッド’(1534年 ウイーン美術史美)

Img_0002 カラヴァッジョの‘ナルキッソス’(1599年 バルベリーニ宮美)

来年3月西洋美で行われるカラヴァッジョ(1571~1610)の回顧展のことを思うとアートと接する日々のくらしがいっそう楽しくなる。でも絵画に対する鑑賞欲は一人の画家にとどまっておらず、好きな画家であれば何人重なっても腹がいっぱいになることはない。だから、贔屓のクリムト(1862~1918)がまたやってこないかなと妄想する。

クリムト作品でずっとずっと追い求めているのが‘ダナエ’、この絵ほどギリシャ神話の話を生で感じさせてくれるものはない。変身術を駆使して狙った女性と交わるゼウス、このダナエと思いを果たすために変身したのが黄金の雨、牡牛ならわかりやすいが自然現象の雨とか雲に姿を変えるというのは??という感じ。

ベラスケス(1599~1660)の絵をだいぶみてきて、この画家の天才ぶりが理解できるようになってきた。ベラスケスの描く肖像画などもついみとれてしまうが、最も魅了されるのはベラスケスがスペインを離れてローマに滞在しているときに描いたもの。宮廷画家としてのしばりから解放されて芸術家心が刺激されるのか大胆すぎるほどの自由な筆使いで人物を描いている。

その傑作のひとつが‘ヴィーナスの化粧’、スペインでは裸婦はご法度、でもここはローマ。だから女性の描写も自由奔放、鏡を使って女性の顔をちらっとみせるという大サービスをしそのやわらかい肌を生感覚で表現していく。ベラスケスにとって、ローマは画家人生のなかで一番充実していた場所だったにちがいない。

この絵で鏡をもっているキューピッドが主役で描かれているのがパルミジャニーノ(1503~1540)の‘弓を削るキューピッド’、このキューピッドの綺麗な目が心を打つ。女の子のようにもみえる美少年、ヨーロッパを旅行しているとときどきこういうびっくりするほど美しい男の子に出会うことがある。別にそういう趣味があるわけではないが、ついみとれてしまう。

来年大きな楽しみをもたらしてくれるカラヴァッジョもギリシャ神話を題材にした作品を描いている。それはローマのバルベリーに宮国立古代美が所蔵する‘ナルキッソス’、自己陶酔に陥るナルキッソスの姿が映画とか舞台で演じられているような感じで描かれている。この絵をみるとあのイケメンの俳優も鏡の前にたってうっとりしているのかなとつい連想してしまう。こんなことを思わせるほどその描写がリアルなことがカラヴァッジョの大きな魅力。

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