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2015.06.25

心に沁みる平山郁夫の青!

Img_0003     ‘楼蘭遺跡を行く(月)’(部分 2005年)

Img_0002     ‘西域の馬’(1978年 高徳院)

Img_0001     ‘ナーランダの月 インド’(2007年 佐川美)

Img     ‘皓月ブルーモスク(イスタンブール)’(1989年)

西洋のものでも日本のものでも絵画を楽しむときある色が特別心に沁みる作品がある。例えばゴッホだと黄色、グレコだと緑、日本の画家でいうと東山魁夷の青、奥田元宋の赤、そして青の画家はもう一人、6年前に亡くなった平山郁夫(1930~2009)。

広島に9年住んでいたので広島県出身の平山郁夫に対する思い入れは強いものがある。これまで国内で開催された回顧展は同じ作品が何度出てこようと足を運んできた。風景画を描き続けた画家は旅に生きる画家でもある。平山郁夫も東山魁夷同様、生涯の大半を国の内外を旅し人々の心を打つ光景を絵にしてきた。

宇宙の成り立ちや無限に存在する銀河への関心がふくらんでいる今、平山郁夫が描いた群青色の世界が以前にも増して心に沁みている。ゴッホの‘星降る夜’と‘夜のカフェテラス’が心をとらえて離さないように、平山郁夫の星の絵にも大変魅了される。そして、この満天の星を現地でながめてみたくなる。

平山のライフワークである西域の風景、その西域のイメージにぴったりなのが砂漠を往来する隊商、この‘楼蘭遺跡を行く’には昼間の‘日’と夜の‘月’があるが、夜のタクラマカン砂漠を商人を乗せた駱駝が進んでいく情景を描いた‘月’にぐっと惹かれる。また、手前に疾走する馬を大きく描いた‘西域の馬’も忘れられない一枚。

平山は2000年に奈良薬師寺の玄奘三蔵院伽藍の壁画を完成させたが、これを50号の大きさに縮小したものが佐川美に所蔵されている。最後の場面が夜の光景の‘ナーランダの月 インド’、これをみると3度目のインド旅行があってもいいかなと思う。

1989年に制作された‘皓月ブルーモスク’も傑作、イスタンブールを観光するとかならず行く回教寺院、アヤ・ソフィアとブルーモスク、昼間のブルーモスクは建物の大きさばかりに気をとられているが、夜出かけるこんな幻想的なブルーモスクに会えるのかもしれない。また、この街を訪れることがあったらナイトツアーの参加を頭の隅にとどめておくことにした。

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