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2015.06.15

親しみがわくギリシャ神話絵画!

Img_0001 レンブラントの‘ガニュメデスの掠奪’(1635年 ドレスデン国立美)

Img_0002 カラヴァッジョの‘勝ち誇るキューピッド’(1602年 ベルリン美)

Img     カラヴァッジョの‘バッカス’(1595年 ウフィッツイ美)

Img_0003     ベラスケスの‘バッカスの勝利’(1629年 プラド美)

多くの画家たちがギリシャ神話を題材として作品を描いてきたが、そのなかで特別に親しみをおぼえるのは神話にでてくる人物が身近にいる人々をモデルに使って描かれたもの。神々や英雄たちの話が風俗画となると現実感がぐっとまし、ギリシャ神話祭りのイベントに参加しているような気分になる。

いつみても笑いがこぼれるのがレンブラント(1606~1669)の‘ガニュメデスの掠奪’、ガニュメデスはトロイの美しい羊飼いの少年、こういうかわいい子には目のないゼウスは鷲に変身して天に連れていった。レンブラントが描いたガニュメデスはヨチヨチ歩きの赤ちゃん、可哀想に鷲が怖くて小便をもらし大泣き。ゼウスよ、赤ちゃんをこんな目にあわせるのはやめてくれ、まったくもう。

カラヴァッジョ(1571~1610)は3点ギリシャ神話を描いている。そのなかで笑顔のキューピッドがとくにいい。小学校の児童が演じる劇を見ている感じ。この生感覚の人物描写がカラヴァッジョの一番の魅力、一方、バッカスのほうは冷めた表情をしており、お酒の神らしくない。ワインをすすめられているがこれでは盛り上がらない。このモデルはいやいや主役をやらされ気持ちが入らないのだろうか。

ベラスケス(1599~1660)の‘バッカスの勝利’には‘酔っぱらいたち’という名前がついている。バッカスの隣のいる男たちはすっかりできあがって、いつもの酔っぱらいおじさん、とくに目を引くのは右の顔が真っ赤になった男、‘酒はうまいねえ、、もう一杯いくか’酒飲みの喜びがよくわかる。バッカスを囲んだ酒宴はこうでなくちゃあ。

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コメント

やはりそれぞれに名高いだけのことはある名品ばかりですね。

今回は、ベラスケスの作品についてコメントさせていただきます。『バッカスの勝利』は野卑なくらいで、ぜんぜん神話画という気がしないところが魅力です。

ベラスケスの現存作品は少ないですが、1734年に旧マドリード王宮が焼失した際、50点ほどのベラスケスの作品が失われているそうです。

その中には多数の神話画も含まれ、『ヴィーナスとアドニス』もあったとか。きっと生々しい風俗画的な作品だったのでしょう。現存していないのが残念です!

投稿: ケンスケ | 2015.06.16 23:00

to ケンスケさん
ベラスケスの描いたギリシャ神話のいくつかが焼失
したのですか!それは惜しいことをしましたね。

ベラスケスにとってギリシャ神話という画題は画家
としての才能を存分に発揮できるものでしたから、
描いていて楽しかったでしょうね。作品の出来栄え
がいいのは気持ちが200%入っているからだと
思います。

カラヴァッジョ同様、自分の生きた時代に物語を
見立てて描いているのが惹きつけられます。

投稿: いづつや | 2015.06.17 01:03

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