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2015.06.18

ダ・ヴィンチの‘糸巻きの聖母’が来年1月やって来る!

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  ダ・ヴィンチの‘糸巻きの聖母’(1501年 スコットランド国立美)

どの展覧会にでかけるかは手元にあるだいたい1年先ぐらいの情報がもとになる。日ごろから関心を寄せていたり好きな画家の回顧展をみつけると心がはやるが、展示される作品の情報がないときはしばらくは仮置きの鑑賞計画となる。

来年1月、江戸東博で開催される‘レオナルド・ダ・ヴィンチ展’(1/16~4/10)はその仮の予定だった。ところが、昨日入ってきた情報によってチケットを事前に買うことを決めた。この展覧会の目玉となる作品はスコットランド国立美にある‘糸巻きの聖母’。

でも、この作品すぐ頭に浮かばない。その理由は数多くあるダ・ヴィンチの画集にこの絵があまり掲載されてないから。手元にあるもので載っているのは小学館から2007年にでた‘西洋絵画の巨匠 レオナルド・ダ・ヴィンチ’
(池上英洋著)だけ。しかも、この本ではダ・ヴィンチの下絵にもとづく工房作という扱い。

ダ・ヴィンチやラファエロに強い池上氏の評価がオールマイティということではないが、こういうグレーゾーンの作品はダ・ヴィンチの手がどこまではいっているかについては研究者の間では意見が異なることが多い。当然のこととして作品を所蔵している個人や美術館はダ・ヴィンチの真作に近いということをいってくれる研究者や美術評論家を抱き込みダ・ヴィンチの作品としてPRし、ネガティブな意見には耳を貸さない。

メディア報道では‘糸巻きの聖母’は背景は後に別の画家が描き足したが、聖母マリアとイエスはダ・ヴィンチ自身が描いたということになっている。早く本物をみてみたい。ダ・ヴィンチは西洋絵画の世界では特別な存在、作品の数も少ないからちょっとでも本人の手がはいっているものなら見逃せない。開幕は半年先だが、楽しみがまたひとつ増えた。期待して待ちたい。

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コメント

私も、『糸巻きの聖母』が日本にやってくるというニュースをテレビで見てから、ネットで調べてみました。

この作品については、イタリアのレオナルド・ダ・ヴィンチ研究の第一人者ヴェッツォ―ジ氏が真作としているようですが、私には風景の描写や聖母子の顔にもうひとつレオナルドらしさが感じられないような気がするのですが。

とはいえ、真作かそうでないかは美術史上で多くの変更がありますから何とも言えません。美術史家もよく帰属を誤りますし、池上英洋氏にしても、やはり偏見があるように思います。

ラファエロにしても、かつて弟子の作とされていた後期の作品の中には今ではラファエロ自身の筆になるとされているものがあります(プラドにある『バラの聖母子』など)が、レオナルドの真作にしても、今後増える可能性があるのではないでしょうか。

最終的に真作かどうか判断が下されるまで自分の心の中で他の作品と照らし合わせて、いろいろ想像を巡らせるのも楽しいですよね!

投稿: ケンスケ | 2015.06.18 23:20

to ケンスケさん
ダ・ヴィンチの作品でなくても真作と工房作では
印象がかなり違いますから、こうした議論は軽く
は扱えないですね。

ましてやダ・ヴィンチの芸術となれば作品を仕上
げるのに高い描写技術を必要とします。‘糸巻きの
聖母’をじっくりみようと思います。

投稿: いづつや | 2015.06.19 01:07

ラジオのニュースで知りました。‘糸巻’の絵がすぐには思い出せませんでしたが、当たり前です。いづつやさんのこのブログのお写真が初めてのような気がします。公開ありがとうございました。スコットランド美はあまりききませんし・・・、それが江戸博で とは・・・。工房作という事ならダ・ヴィンチが、GOサインを出した事になるので、
大変貴重な事です。楽しみですね。

投稿: Baroque | 2015.06.19 15:28

to Baroqueさん
スコットランド国立美はエディンバラにあります。
ここをビジネスで一度訪れたことがあるのですが、
美術館へ入館する時間はありませんでした。
‘糸巻きの聖母’はどんな絵でしょうね。楽しみ
です。

投稿: いづつや | 2015.06.19 23:18

18日の朝、ブログを拝見し、2003年に行った時に見た記憶がないので、その時求めました「スコットランド国立美術館」の図録を見てみましたが、掲載されていませんでしたので、不思議に思っていました。今、コメントを見て、ネットで検索、展示されたのが、2009年と判り、謎が解けました。真贋はともかく楽しみです。

投稿: 石野昭子 | 2015.06.21 16:06

to 石野昭子さん
スコットランド美にあるティツイアーノの名画をみる
のが夢なのですが、なかなか実現しません。

‘糸巻の聖母’は2009年から展示されているよう
ですが、寄託ですね。来年1月の公開が楽しみです。

投稿: いづつや | 2015.06.22 00:14

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