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2015.05.21

再度足を運んだ‘鳥獣戯画展’!

Img_0001     国宝‘鳥獣戯画 甲巻’(12世紀)

Img_0002     国宝‘鳥獣戯画 乙巻’(12世紀)

Img_0003     国宝‘華厳宗祖師絵伝 元暁絵 巻一’(13世紀)

Img        ‘元暁絵 巻二’(13世紀)

上野の東博で行われている‘鳥獣戯画展’は後期(5/19~6/7)に入ったので、再度足を運んだ。10時に平成館の前に着いたが、すでに大勢の人、この時点で入館するのに50分、さらに‘鳥獣戯画’で人気度抜群の甲巻の後半部分をみるのにさらに120分。

5/1のときは外での待ち時間はだいたい同じだったが、中は倍待たなければみれない。この調子だと月末から最後の週はトータル4時間待ちになりそう。とにかく、兎や猿や蛙の人気は絶大!8年前サントリー美で鳥獣戯画展があったときとは大違い、あのときはこんなに並ばなかった。

後期の目的は‘華厳宗祖師絵伝 元暁絵’(全3巻)をみることだから、最初から甲巻の蛙が兎を投げ飛ばす場面はパス。館のなかにはいると‘元暁絵’へ急いだ。この絵巻は一度、東博の平常展示でお目にかかったが展示されたのは一部のみ。今回は物語の最初から最後まででているので目に気合を入れてみた。

冒頭の場面は元暁(がんぎょう)と義湘(ぎしょう)が新羅の山中で大雨に遭遇したため、やむなく墓とわかった塚に泊まるところ。手前の明恵みたいな顔をしたのが元暁で夢枕に赤鬼が立っている。鬼にうなされ夢から覚めた元暁はすべては心のもちようであると悟り、入唐を断念する。

この絵巻の最もおもしろいところは龍宮へ向かう使者たちが海にできたブラックホールのような穴へ吸い込まれる場面、海面がぐらぐら揺れまわりには摩竭魚(まかつぎょ)が元気よく飛び跳ねている。この高僧伝に惹きつけられるのは人物や風景が比較的大きく描かれているため。波の動きが細かい線描でリアルに表現され海の薄青が目にとても心地いい。

思いの丈が存分に叶えられたのであとは‘鳥獣戯画’の乙、丙、丁巻を列の流れるままにみた。足がとまったのは乙巻で獅子が息をふきかける先に描かれた蝶。どうして獅子と蝶の組み合わせなの?こういう意表をつくモチーフの登場は強く心に残る。3巻をみおわって甲巻の列をみるとさらにのびなんと140分になっていた。この状況では並ぼうかという気持ちは完全に消えた。

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