ビッグニュース! 来年3月‘カラヴァッジョ展’
‘エッケ・ホモ’(1605年 ジェノヴァ パラッツオ・ロッソ)
‘慈悲の七つの行ない’(1606年 ナポリ ピオ・モンテ・デラ・ミゼリコルデイア)
年初‘夢の展覧会’と題してカラヴァッジョ展のことを書いたら、なんと!来年3月本当に実現することになった。場所は西洋美、会期は3/1~6/12、この話は4月にケンスケさんから教えてもらったが、今は西洋美のHPにも載っている。
来年は日本がイタリアと1866年に修好通商条約を結んでから150年にあたる。これを記念してイタリアが生んだ大画家カラヴァッジョ(1571~1610)の回顧展が開かれることになった。今のところ情報はこれだけ。どんな作品がやって来るかはまったくわからない。ただ、ケンスケさんによると‘ロレートの聖母’(ローマ サンタゴステイーノ聖堂)が展示される可能性もあるらしい。
日本で2度目となるカラヴァッジョ展は一体どんなものになるだろうか?2001年東京都庭園美と岡崎市美で開催されたときはカラヴァッジョの作品は8点出品された。いずれもイタリアにあるもの。来年もやはりイタリアの美術館や聖堂に飾られているものに絞られるにちがいない。
数は7~8点を期待したいところ。10点は欲張りすぎ、西洋美が主催するといってもこれは無理だろう。カラヴァッジョの回顧展が日本で行われること自体、大変なこと、だから5点であっても大満足。そして、そのなかにまだみていない作品が入っていれば申し分ない。
狙っているのは‘エッケ・ホモ’、‘慈悲の七つの行い’、‘ラザロの復活’、1点でも実現すれば嬉しいのだが、はたして。カラヴァッジョをコンプリートするのが生涯の夢。日本でそのピースが一つでも二つでもうまることになればこれほど幸せなことはない。出品作が発表されるまでミューズに祈り続けることにした。
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コメント
こんにちは、『カラヴァッジョ』展、楽しみですね
昨日西洋美術館でもらってきたパンフレットの前面には、ブレラ美術館の「エマオの晩餐」、裏面には、カピトリーノ絵画館の「女占い師」が載っています。ほかにどんな作品が来るのか、見ていたところ、貴HPが拝見できました。‘慈悲の七つの行い’も ‘ラザロの復活’も現地に見に行ったのですが、やっぱり、すごいです。ただ、上記画像の ‘慈悲の七つの行い’(1606年 ナポリ ピオ・モンテ・デラ・ミゼリコルデイア)は、パレルモ、サン・ロレンツォ聖堂旧蔵の『聖フランチェスコと聖ラウレンティウスのいるキリストの降誕』という作品です。また、この作品は、1969年に盗難にあい、パレルモに行っても見ることができません。これからも、拝見するのを楽しみにしています。よろしくお願いします!
投稿: 太田 政孝 | 2015.07.11 11:25
to 太田政孝さん
‘慈悲の七つの行い’も‘ラザロの復活’もみられま
したか!羨ましいですね。いつかナポリとシチリア
を一緒にまわるツアーに参加しようと思っていますが、
どうなりますか。
‘慈悲の七つの行い’は画像が間違ってました。まっ
たくのうっかりミスです。ご指摘ありがとうござい
ます。早速差し替えます。
西洋美のカラヴァッジョ展、チラシはまだ見てませ
んが‘エマオの晩餐’と‘女占い師’は決まりですか。
いいですね。ブレラの‘エマオの晩餐’はキリストが
イケメンすぎますね。一度現地でみましたが再会
が楽しみです。
ほかの作品にも期待したいですね。来年の3月は
カラヴァッジョにルノワール、そして安田靫彦、
わくわくします。
投稿: いづつや | 2015.07.11 13:31