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2015.05.13

尾形光琳に乾杯! 燕子花と紅白梅

Img       国宝‘燕子花図屏風’(18世紀 根津美)

Img_0001     国宝‘紅白梅図屏風’(18世紀 MOA美)

Img_0002      ‘雪松・蔦図団扇’(18世紀)

Img_0003     尾形乾山の‘銹絵染付金彩絵替土器皿’(重文 18世紀 根津美)

今年は尾形光琳(1658~1716)の300回忌という節目の年にあたるので、東京や京都の美術館では琳派展が数多く開催される。根津美の特別展(5/17まで)の最大の呼び物は‘燕子花図屏風’と‘紅白梅図屏風’の同時展示、ともに国宝であるこの光琳の代表作が一緒に楽しむことができるのは日本文化のなかに琳派がしっかり根をはり多くの人に愛されていることの証でもある。だから、傑作が左右に並ぶ風景を目に深く焼き付けた。

‘燕子花’をみるたびに思うのは光琳の卓越したデザイン感覚、呉服屋に育ち幼いころから着物の柄に目が慣れているので、意匠が持っている魅力をどう表現したらいいかというのが自然と身についたのかもしれない。

これに対し晩年に描いた‘紅白梅’は人間味が感じられる作品、左の老木の白梅は下に垂れる細い枝が人生の黄昏を思わせ、右の若々しい紅梅は生の喜びを両足を地面にぐっと踏ん張って立つような姿で表している。そして、中央の川には時の移り変わりを象徴するように自在に出来上がる流水模様が現れそして消えていく。息を呑んでみていた。

今回初見の作品は雪松と蔦が描かれた団扇。これは手元の画集のどれにも載っていないので大きな収穫。‘浜松図団扇’(5/4~5/17)もまだみていないものだが、もう一度出かけるかは微妙。

光琳の弟、乾山(1663~1743)のやきものでプラスαを期待していたが、これは一点もなかった。でも、お気に入りの‘銹絵染付金彩絵替土器皿’とまた対面したので満足度は高い。なにしろこの揃いものは滅多に展示されないので、一皿々心を揺すぶる絵柄をじっくり味わった。

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コメント

ゴールデンウィーク中に根津美術館に行ってまいりました。

展示は多岐にわたっていましたが、やはり宗達、光琳らの絵画が圧巻でした。

燕子花と紅白梅は、言葉を尽くして語られてきましたが、実物を前にすると、もう作品そのもののパワーで、ただ恍惚としてしまいます。

モチーフも色数も極度に制限されているのに、こんなに豊かな世界が現出しているのは、驚嘆するしかありませんね。

投稿: ケンスケ | 2015.05.14 22:39

to ケンスケさん
琳派の絵というのは装飾性が強いですから、意匠の
よさとかシンプルな構成の妙が強く心を打ちますね。
今回宗達、光琳、乾山をみてますます琳派の魅力に
嵌ってます。

投稿: いづつや | 2015.05.15 00:05

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