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2015.05.22

7年ぶりの‘速水御舟展’!

Img     ‘横浜’(1915年 西丸山和楽庵)

Img_0001     ‘洛北修学院村’(1918年 滋賀県美)

Img_0003     ‘平野晴景’(1924年 西丸山和楽庵)

Img_0002     ‘白磁の皿の柘榴’(1921年 長谷川町子美)

現在、世田谷美で‘速水御舟とその周辺’展(5/2~7/5)が開催されている。年に一度くらいでかける世田谷美、気持ちがちょっと重くなるのはそのアクセスの悪さ、地下鉄田園都市線の用賀駅からでているバスのタイミングが悪いときは20分くらい歩くはめになる。今年は砧公園まで歩く番だった。

2008年平塚市美で速水御舟(1894~1935)の回顧展があった。これを含めて御舟の作品はかなり多く目のなかに入ったので世田谷美のものはパスしてもいいのだが、それをさせないのは御舟という画家がもっている磁力の強さ。まだみてないプラスαが目を楽しませてくれるのではないかという思いがつい足を運ばせる。

予想したことではあるが7年前のデジャブがおきている感じだった。今村紫紅の影響が強く見られるのは家の壁の赤が目を惹く‘横浜’、画面中央に工場の煙突から黒い煙が立ち上り、その黒が上部の港に停泊中の船に視線を誘導する。

‘洛北修学院村’はお気に入りの一枚、何度見てもこの深い青が心を揺すぶる。青の画家というとすぐ東山魁夷いを思い出すが、御舟は光を感じさせる神秘的な青の世界を描き出す。画面に目が慣れるのに少し時間がかかるがやがてここには村の人々が描かれていることに気づく。そして、この村には神秘的な物語が隠されているのかなと勝手に想像してしまう。

スッキリした構図に魅了されるのが風景画の‘平野晴景’、モチーフとしておもしろいのは畑の一角から空にのびる白い煙り、こういう光景が描かれるのは珍しいが絵になると思わず足がとまる。御舟の自然をみつめる豊かな感性が見慣れた光景を詩情あふれるものに変えている。

今回静物画が2点でている、そのひとつは初見の‘白磁の皿の柘榴’、静物画をみると御舟が天才的な写実力の持ち主であることがよくわかる。柘榴の皮の質感描写は見事というほかない。まるで本物が目の前にあるよう。

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