« 7年ぶりの‘速水御舟展’! | トップページ | 祝 照ノ富士 初優勝! »

2015.05.23

御舟の仲間 今村紫紅と小茂田青樹!

Img         今村紫紅の‘潮見坂’(1915年 横浜美)

Img_0001     小茂田青樹の‘横浜海岸通り’(1915年 横浜美)

Img_0002     小茂田青樹の‘漁村早春’(1921年 愛知県美)

Img_0003        小茂田青樹の‘梅花朧月’(1932年 川越市美)

速水御舟の回顧展に‘周辺’が付け加えられているのは御舟の師匠や仲間たちの作品が一緒に展示してあるから。チラシをみて期待していたのは今村紫紅(1894~1935)と小茂田青樹(1891~1933)、この二人と比べるとほかの画家はあまり心が動かない。

Myカラーが緑と黄色なので、紫紅の‘潮見坂’にはぐっと惹きつけられる。この絵の前年、紫紅はインド旅行の成果である‘熱国之巻’(重文 東博)を仕上げており、その鮮やかな色彩表現は絶頂期をむかえる。この縦長の‘潮見坂’も色彩の力が強く感じられ、天性のカラリストとしての才能がいかんなく発揮されている。

御舟にとって紫紅は兄貴格のような存在だったが、小茂田青樹はまさに同志の関係。年は青樹が3歳年上。小茂田青樹も長いこと気になる画家、でも残念なことに回顧展に遭遇していない。以前青樹の故郷である川越の市立美を訪問したとき、ここで一度回顧展があったことを知った。地元が生んだ有名な画家だから、名作を集めた展覧会が開かれるのは当たり前といえば当たり前。希望は例えば東近美あたりで行われる回顧展、期待したいが可能性は20%くらいだろうか。

青樹は全部で29点、ミニ小茂田青樹展といってもいいくらいのラインナップ。‘横浜海岸通り’には青樹の代名詞ともなっている細密描法がそれほど色濃くはでてないが、‘漁村早春’では精緻な描写がまさに全開という感じ。藁ぶき屋根を凝視するとその細かな線に目が点になる。畳のような質感がじつにリアルに表現されている。久しぶりの対面に体が200%フリーズした。

今回一番の収穫は御舟の‘夜梅’と対にして展示されている‘梅花朧月’、ぼやけた月を背にした梅の枝の圧倒的な存在感、このフォルムには参った。やはり小茂田青樹は並の画家とはちがう。なんとしても回顧展をみなくてはという気持ちになった。

|

« 7年ぶりの‘速水御舟展’! | トップページ | 祝 照ノ富士 初優勝! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 御舟の仲間 今村紫紅と小茂田青樹!:

« 7年ぶりの‘速水御舟展’! | トップページ | 祝 照ノ富士 初優勝! »