« ズームアップ 名作の響き合い! 2007年 | トップページ | ズームアップ 名作の響き合い! 2009年 »

2015.04.04

ズームアップ 名作の響き合い! 2008年

Img_0003     ミヤケマイの‘秘密’

Img  安田侃の‘意心帰’(イタリア トッレ・デル・ラーゴ・プッチーニ)

Img_0001     パトリック・ヒューズの‘水の都’

Img_0002     オロスコの‘ブギ・フルッティ’(部分)

7年前横浜高島屋で開かれたミヤケマイの個展、‘ココでないドコか’、どういうきっかっけでこのア―ティストに遭遇することになったか記憶がうすれているが、作品のイメージは強く心に刻まれている。その後、2011年にBunkamuraへでかけたとき、ここのギャラリーで行われていた‘膜迷路’というタイトルのついた個展にもでくわした。

2回とも会場にいた彼女と少し話をした。構えたところがなく気軽に話せる人だったのでまわりから好かれるタイプのア―ティストにちがいない。作品の構成には浮世絵の影響が強く出ている。‘秘密’はお気に入りの一枚。女性を忍者のように天井に張りつかせ、そこから下に置かれたバラを見させている。しかも顔の一部は画面からはみ出している。蜂が二匹顔の近くに飛んでいるのも憎い演出。ところで彼女は今40歳くらい?

イタリアにアトリエをもち魅力あふれる彫刻をつくり続けている安田侃(1945~)、存在感のある白大理石の丸い作品‘意心帰’はプッチーニの生誕150周年を記念してつくられたもので、この街の湖畔に永久設置されている。モチーフはプッチーニが作曲した‘蝶々夫人’、こういう作品は現地でみると感激は倍増するだろう。

イギリスのパトリック・ヒューズ(1939~)は人を楽しませる術に長けたア―ティスト、‘水の都’はBunkamuraでで開催された‘だまし絵’展(2009年)で多くの人の目を釘づけにした作品。正面から見ると遠近法のきいた絵をみている感じだが、左右に動くと途端に建物がぐにゃっと動きこちらにむかってくる。だから、何回も右に左に体を移動させたくなる。

今年の2月、東京都現美でオロスコ(1962~)の回顧展をみたとき、最も魅せられたのが大作‘ブギ・フルッティ’、ここでオロスコは円や半円、そしてきれいにカットされたガラスの破片のようなものをエレガントな調子で複雑かつ緻密に配置している。その心をとらえて離さない造形のひとつ々を生き生きと輝かせているのは赤と緑を基調とする明快な色彩。これはカンディンスキーが生み出した究極の抽象美にもひけをとらない傑作。

|

« ズームアップ 名作の響き合い! 2007年 | トップページ | ズームアップ 名作の響き合い! 2009年 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ズームアップ 名作の響き合い! 2008年:

« ズームアップ 名作の響き合い! 2007年 | トップページ | ズームアップ 名作の響き合い! 2009年 »