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2015.04.01

ズームアップ 名作の響き合い! 2005年

Img_0002     奈良美智の‘あおもり犬’(青森県美)

Img     中島晴美の‘WORK-0506’

Img_0003     植木寛子の‘向日葵の蕾’

Img_0001     舟越桂の‘戦争をみるスフィンクス’

村上隆とともに注目している日本人ア―ティストは青森の弘前市出身の奈良美智(1959~)。その作品に最接近したのは9年前弘前で行われた大規模な展覧会‘A to Z’、美術というのは時々好奇心をどっと突き上げ、鑑賞のために多くのエネルギーを使わせる。勢いにまかせてクルマで青森まで行ってしまった。

青森県美で出会ったのが大きな立体作品‘あおもり犬’、高さは8.5m。地下2階の野外トレンチに設置されており、美術館の名物作品となっている。これほど大きな犬の像はこれまで国内でも、またよその国でもつくられたことはないのではなかろうか。この作品は奈良美智が青森が誇る芸術家のひとりであることを物語っている。

中島晴美(1950~)は水玉模様がトレードマークの陶芸家、女性のような名前だがじつは男性。以前から柔らかく丸みのある造形に魅せられてきた。下にのびる丸い突起物は深海を探索していたら突然姿を現した新発見の海中生物のような感じ。磁土という素材からこんな作品を生み出す中島の造形感覚と技の高さ、視線が釘付けになる。

2011年サントリー美で行われたヴェネチアン・グラスの展覧会で才能豊かな日本人グラス・ア―ティストに遭遇した。2002年からムラーノ島にアトリエを構えて制作している植木寛子(1978~)、今年37歳。‘向日葵の蕾’の前ではドキッとした。シュールな感情を抱かせる女性の足、その色がいかにもイタリア的、そして装飾として使われた向日葵の蕾。参りました!

舟越桂(1951~)の‘戦争をみるスフィンクス’は衝撃的な作品。スフィンクスが両性具有であるのはアングルの絵などでイメージできるが、顔はだいたい女性と決まっている。ところが、このスフィンクスの顔と体はエジプトの神官を連想させる男性。だから、得体の知れないこの怪物をじっとみていると体がちょっと強張る。

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