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2015.03.06

ズームアップ 名作の響き合い! 1993年

Img_2     オロスコの‘La DS’

Img_0002_2     新宮晋の‘光のさざ波’

Img_0001_2     ナイクサタムのタペストリー‘高地の早春’(横浜美)

Img_0003_2     ソル・ルウイットの‘ウオール・ドローイング’

オロスコ(1962~)はパリにいたころ制作した二人乗りの自動車のオブジェ‘La DS’は当時大きな話題になった。でも、今このクルマが実際に公道を走っているのをみてもそう驚かない。そんな光景はみかけたような記憶がある。

‘La DS’は1950年代製のシトロエンDSを3つに分解して真ん中をとりのぞき残りの2つをくっつけたもの。オロスコはクルマ好きの芸術家、世の中には度をこえたクルマの改造マニアはごろごろいるが、ここまで大胆に変えることには躊躇する。こうした変装は芸術家の独壇場。

小さいころ竹の笹でつくった舟を川や池に浮かべて遊んだ。その思い出がよみがえってくるのが新宮晋(1937~)の‘光のさざ波’、田舎の畑や池に置かれた風のオブジェをみると自然のエネルギーがもっているしなやかさや優しさがふわーっと伝わってくる。本物をいつかみてみたい。

横浜美をはじめて訪問したときそこで行われていた展覧会がどんなものだったかまるで忘れているのに、通常展示の部屋に飾られていた大きなタペストリーのことはよく覚えている。縦2.5m、横3.1mの壁掛けが5つあった。その絵柄がとても惹かれる抽象画風、200%KOされた。‘高地の早春’はそのひとつ。ここにもやさしい風が吹いている。

このタペストリーをつくったのはインド生まれの織物デザイナー、ナイクサタム(1929~)、1981年に来日し1989年から長野県八十穂村にアトリエを構えている。今年86歳。回顧展をずっと待っているのだがなかなか実現しない。横浜美が音頭をとってやればいいのに。

ソル・ルウイット(1928~2007)の作品をみたのはほんの数点、‘ウオール・ドローイング’は2年前ワシントンナショナルギャラリーで遭遇した。これは用意した必見リストにはいれてなかったが、作品の前では正方形の画面の縦、横、そして斜めに並ぶ美しい色彩の帯を立ち尽くしてみていた。そして思った、ステラもいいが、ルウイットのなかなかいいじゃないかと。

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