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2015.03.30

プラスαがいろいろあった若冲!

Img     ‘象と鯨図屏風’(1797年 MIHO MUSEAM)

Img_0002     ‘雪竹に錦鶏図’(1771年 平木浮世絵財団)

Img_0004     ‘白梅錦鶏図’(18世紀 MIHO MUSEUM)

Img_0003             ‘蓮図’(1796年)

伊藤若冲(1716~1800)の回顧展をみるのは2010年に開催された静岡県美と千葉市美のジョイント展以来のこと。それから5年たったので新規に発見されたものがいろいろでてくるだろうと期待してサントリー美に向かった。

今回の‘若冲と蕪村’(3/18~5/10)にでてくる作品を全部みるためには3回も足を運ばなければならない。展示期間を細切れにするのはサントリーの得意とするところ。スッキリ展示にする気持ちがまったくないので、もうこの美術館には愛想をつかしているが、一生つきあうと決めている若冲の作品をみるためだからやむを得ない。

まずお気に入りの作品から、会期中を通して展示される‘象と鯨図屏風’、若冲はどんな気持ちでこの組み合わせを思いついたのだろうか?象は鯨をみつめる目がなかなかいい。そしてダンボを連想させる大きな耳。愛嬌のある姿は人気のゆるキャラにすぐ変身できる。そして左の鯨、しぶきをあげて豪快に前進するこのパワー、何時間でもこの屏風の前にいたくなる。

平木浮世絵財団が所蔵する‘花鳥版画’は6点全部が3/18~3/30と4/1~4/6に展示される。このすばらしい花鳥画が全点揃ってみられるのは滅多にないこと。だから、目をかっと開いてみた。とくに魅了されているのが‘雪竹に錦鶏図’、背景の黒の地に美しく映える錦鶏の胸と首のまわりの橙色と黄土色。羽の色調全体にみられる微妙なグラデーションはまるで京友禅のぼかしをみているよう。

収穫のひとつは手元にある若冲全集では個人蔵となっている‘白梅錦鶏図’、現在これはMIHO MUSEUMのコレクション。MIHOは若冲作品を着々と増やしている。象と鯨もあるからMIHOは今や若冲の大事なピースを揃える主力美術館になった。

初見の‘蓮図’にも思わず足がとまった。あと2回新規の作品との出会いが待っている。本当に楽しみ。

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コメント

有名な『象と鯨図屏風』、画集ではおなじみでしたが、実見したのは初めてでした。

象と鯨が海辺で邂逅するというシュールな構成の大画面。大画面にふさわしい、とにかく豪快な作風ですね。

『雪竹に錦鶏図』、『白梅錦鶏図』は、色の使い方の巧みさにうなります。前者では黒があるから明るい色彩が映えますね。後者でも鳥以外の背景を地味にしているからこそ、鳥の極彩色が圧倒的な美しさで迫ってきます!

投稿: ケンスケ | 2015.03.30 23:41

to ケンスケさん
象と鯨の屏風はMIHO MUSEUMで若冲展があった
とき4回もクルマを走らせましたから、訪問する
たびに楽しみました。この屏風に大変魅せられて
ます。若冲は亡くなる3年前にこんな傑作を描いて
くれました。

二つの錦鶏に遭遇してとてもいい気持になりました。
色使いが錦鶏を輝かせるために完璧に計算されている
感じですね。墨の絵が中心だった時期に若冲の色彩
表現はまったく突き抜けてます。

投稿: いづつや | 2015.03.31 01:11

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