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2015.03.24

ズームアップ 名作の響き合い! 2004年

Img_2     安田侃の‘白大理石の彫刻’(イタリア ピエトラサンタ駅前)

Img_0003_2     舟越桂の‘言葉をつかむ手’

Img_0001_2     マリーナ・カポスの‘077、白鳥、2004’

Img_0002_2     ビル・ヴィオラの‘ラフト/漂流’

イタリアの大理石の産地として知られているカッラーラ、そのすぐ近くにあるピエトラサンタという町に彫刻家安田侃(1945~)はアトリエを構え制作に励んでいる。駅の前に設置された白大理石の作品はどっしり安定感があり、中央に大きく開けられた穴が開放的な印象を与える。

舟越桂(1951~)の具象彫刻をまとまった形でみたのは7年前東京都庭園美で開かれた回顧展、ここには本人が目に前に入るような感じの写実的な肖像彫刻に足がとまったが、それ以上に刺激的だったのがシュールな感覚をいだかせる不思議な作品。

そのひとつが‘言葉をつかむ手’、はっとするのが女性の後ろからでた男性の手、二人の関係を暗示しているのだろうか、この手をみてすぐ頭をよぎった絵があった。レンピッカが晩年に描いた‘花と手’、この絵でレンピッカはにょきっとでた腕のない手を花の上にのせているのに対し、舟越は手で男の影を表現している。

マリーナ・カポス(1972~)の‘077、白鳥、2004’は化粧品会社のポスターのような作品、惹きつけられるのは背景の黒に浮きあがった白い顔のマリーナ、この強い平面のコントラストがとても新鮮、マリーナは左にいる二羽の白鳥が変身したかのよう。この絵でいっぺんにカポスのファンになった。

ビル・ヴィオラ(1951~)の作品には炎や大量の水がでてくる。‘ラフト/漂流’は19人の男女が突然激しい津波に襲われたようなシーン、巨大な水のエネルギーによって吹っ飛ばされる人たち、その自然の巨大な力はどうすることもできない。こういう災害の一瞬がスローモーションで再現されるとどうしようもない悲しみと絶望感につつまれる。

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