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2015.03.05

ズームアップ 名作の響き合い! 1992年

Img_0001     新宮晋の‘コロンブスの風’

Img_0002     オロスコの‘テーブルの上の砂’

Img_0003     メサジェの‘槍’(パリ ポンピドー)

Img       リヒターの‘抽象絵画 780-1’(ワシントンナショナルギャラリー)

今年78歳になる新宮晋(1937~)は風の彫刻家、風で動くアートをつくり続けている。自然のエネルギーをものが動くことによって感じるというのは日常の暮らしのなかではよくあること。だから、風によってぐるぐるまわったり左右に揺れたりするオブジェはとても親しみを覚える。

代表作のひとつ‘コロンブスの風’はジェノヴァであった博覧会のために制作されたもの。多くの来場者の目を楽しませたにちがいない。

つい一週間前衝撃的な出会いをしたガブリエル・オロスコ(1962~)、東京都現美の展示室の最初に飾ってあったのが写真の作品、絵画や彫刻と比べると写真への関心はぐっと低下するのでさらっと通り抜けるつもりだったが、意外におもしろい。

‘テーブルの上の砂’には思わず足がとまった。広い砂浜のなかに木のテーブルが置かれ、そこに下の砂が山のように盛られている。砂浜にできた小さな凹凸とテーブルの砂山の形が響き合う景色は造形の楽しさをみつけるきっかけを与えてくれる。

2008年六本木の森美で開催されたアネット・メサジェ(1943~)の回顧展、そのタイトルは‘聖と俗の死者たち’、俗のイメージは戦争と深く関わっている。その戦争は古い時代は剣や槍で敵の兵士を殺していた。‘槍’ではメサジェはぬいぐるみの動物や剥製の獣を編物針の上で串刺しにしている。

2年前アメリカの美術館をまわったとき、ワシントンのナショナルギャラリーにも出かけた。過去の訪問では鑑賞時間の多くはどうしても古典絵画や印象派の作品に費やすことになるため近・現アートのほうは駆け足にちかい見方だった。そこで、事前に必見リストに作品をしっかり書き込んで展示室へむかった。

その努力が実って、みたかったロスコやウオーホルやリキテンスタインなどは目のなかに入った。残念だったのはリヒター(1932~)、画面の黄色が光があたった木の太い幹のようにみえる‘抽象絵画 780-1’は姿をみせてくれなかった。次はうまくいくだろうか。

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