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2015.03.27

Bunkamuraの‘ボッティチェリとルネサンス’!

Img  ‘聖母子と洗礼者ヨハネ’(1470年代末 ピアチェンツァ市立博)

Img_0001 ‘聖母子と二人の天使、洗礼者ヨハネ’(1468年頃、アカデミア美)

Img_0003  ‘聖母子と二人の天使’(1468~69年、 ストラスブール美)

Img_0004   ‘ロレンツォ・デ・ロレンツィの肖像’(1492年頃、フィラデルフィア美)

昨年は春と秋にボッティチェリ(1445~1510)の絵をみる機会に恵まれたが、今年もまたBunkamuraにどどっとボッティチェリが集結した。展覧会のタイトルは‘ボッティチェリとルネサンス’(3/21~6/28)、GWをはさんで3ケ月のロングラン興行。多くの観客を集めそう。

今回一番のお目当てはピアチェンツァ市立博からお出ましいただいた‘聖母子と洗礼者ヨハネ’、この絵だけは5/6までの展示となっている。要注意! 西洋画の展覧会で日本画のように展示期間が限られているのは稀なケース、だからこのボッティチェリは美術館にとっては特別のお宝ということだろう。

確かに色の鮮やかさや絵の完成度はとびぬけていい。手元にあるボッティチェリ本にはどれもこの絵は載っておらずチラシだけの情報だったが、本物の前に立って言葉を失った。聖母の青の衣裳と背景に描かれた薔薇の緻密な筆使いを夢中になってみてしまう。

工房作でないボッティチェリの真筆はこの絵を含めて全部で9点ある。このうちウフィッツィ美が所蔵する‘受胎告知’など3点とアカデミア美からやってきた‘聖母子と二人の天使、洗礼者ヨハネ’は幸いにもこれまでお目にかかった。だから、新規の作品は5点。

ピアチェンツァ市立博の聖母子をみてしまうとほかの作品の感激が薄れてしまうが、大好きなボッティチェリを軽くみるわけにはいかない。見事な線描で描かれた優しい聖母や天使たちをじっくりみた。

赤の衣装が目にとびこんでくる‘ロレンツォ・デ・ロレンツィの肖像’も収穫だった。2年前フィラデルフィア美を訪問したとき古典絵画が展示されている部屋では必見リストに入れていたボスやファン・エイクの絵はしっかりみたのに、ボッティチェリのこの肖像画は見逃した。急いでまわったのでリスト漏れの作品は目にとまらない。この展覧会でリカバリーできたのはついている。

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コメント

私は高校の時以来、ボッティチェリの大ファンで、いづつやさん同様、大好きな画家です。やや出遅れましたが今日、行ってきました。

さて今回は、アメリカのノースカロライナ州コロンビア、フランスのストラスブールなど欧米の比較的マイナーな地方美術館から来た作品があって、大変貴重な機会ですね!

中でもピアチェツァから来た『聖母子と聖ヨハネ』は、色彩が美しく、素晴らしかったです。本来イタリアでは門外不出の作品に指定されているらしいのですが、今回は例外的な貸出なのでしょう。

『ロレンツォ・ディ・ロレンツィの肖像』も、フィラデルフィアに行ったことのない私にとっては、初見の作品で、じっくり見ました。

今回は特に多数の聖母子画が終結していて、いろいろと比較する楽しみもありますね。『智天使のいる聖母子』など初期の聖母子画も初々しくて、魅力的でした。

投稿: ケンスケ | 2015.04.05 21:42

to ケンスケさん
ボッティチェリの描く聖母子は特別な輝きを放って
ますね。日本でピアチェツァからやって来たすばら
しい作品に遭遇するとは思ってもみませんでした。
これ1点でも足を運ぶ価値がありますね。

来年東京都美でもボッティチェリ展がありますが、
どの傑作をみせてくれるのでしょうね。楽しみです。

投稿: いづつや | 2015.04.06 00:05

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