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2015.02.23

ズームアップ 名作の響き合い! 1988年

Img_0003_2     舟越桂の‘冬の本’

Img_2     ステラの‘スフィンクス’(川村記念美)

Img_0001_2      リヒターの‘ジョンストリート’(ロンドン テートモダン)

Img_0002_2         ラインハートの‘抽象絵画’(東近美)

彫刻家 舟越桂(1951~)の回顧展を一度体験した。回顧展というのは作家との距離を一気に縮められる貴重な機会、これで多くの作品と出会い目を慣らすとそこから作家との付き合いが本格的にスタートする。

東京都庭園美でお目にかかった20点のうち、とても心が静まったのが‘冬の本’、今この女性像をみてふと連想するのは女優の杏さん。視点がどこか定まらない表情がやっかい。こちらと目が合わないのでじゃお別れしようとすると、何かうしろでじっとみられている感じ。だから、つい振り返ってしまう。

川村記念美にあるステラ(1936~)のオブジェは多くが3、4メートルもある大作なので、作品の前に立つとちょっと緊張する。まず思うことはいろんなパーツの組み立てられ方、曲線でつくるものと鋭角的にとがっもの、出来上がった造形は破天荒そのもの。

作品のタイトル、スフィンクスはそれに夢中になっているとすっと消えていく。無理やりスフィンクスと結びつけるなら、横からの姿だろうか。

リヒター(1932~)の描いた数々の色彩が画面の上から下に激しく流れていく作品に大変魅了されている。赤や黄色などの色がいくつも重なり合っているため、色彩のジャングルのなかを突き進んでいくような感じ。重厚さがありそして光にキラキラ輝く色彩は魔術的でもある。そんなイメージが頭から離れない‘ジョンストリート’。現地で再会したい。

黒の画家といえばスーラージュとともにラインハート(1913~1969)の名前がすぐ出てくる。色に対する感じ方はときどきの気分や世の中の空気によって変わる。毎日黒一色の作品をみているわけにはいかないが、赤や黄色をみている時間より黒の世界にずっと長く引きこまれることもある。

東近美でよくみる‘抽象絵画’はじっくりみると黒の色合いが微妙に違っていることに気づく。その黒のゆるーい変化に目が軽くつまづく。

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