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2015.02.18

ズームアップ 名作の響き合い! 1984年

Img_0001     ティンゲリーの‘地獄、小さな始まり’(部分、パリ、ポンピドー)

Img_0002     リチャード・ロングの‘キルケニー・サークル’(NY MoMA)

Img_0003     キーファーの‘天使たちの序列’(シカゴ美)

Img    ギルバート&ジョージの‘夢’(NY グッゲンハイム美)

子どものとき遊んだ玩具のなかには現代のア―ティストが生み出す作品の原点のようなものがある。それはいくつもつながったものが電動モーターによっていっせいに動きだすつくりもの。ムーブメントの中心となるのが大小の歯車、その動きと連動してクルマが直線道路を走り電車がゆるやかにカーブを曲がっていく。

そんなおもしろいジオラマのような世界を連想させるのがジャン・ティンゲリー(1925~1991)の‘地獄、小さな始まる’、1997年東京都現美で開催されたポンピドーコレクション展でこれをみたときは少年時代に戻ったような気分だった。一番ぎょっとしたのは剥製の動物の頭、回転する鉄製の輪やクルマの車輪などと一緒にこれも上下に動く。

リチャード・ロング(1945~)はサークルが好きなアーティスト、山へ行けばいくらでも拾うことのできる石ころが円のなかに隙間なく丁寧に置かれている。この場所は温かみのある木のフロア、自然のなかで土や石と木々はもともと相性がいいから、この石のサークルにもすっと入っていける。

ドイツ人のアンゼルム・キーファー(1945~)は縁の薄い作家だが、そのダーク系の色彩を基調にした深くて雑々した筆触が心に引っかかっている。これまでみた作品は数点、すぐ思い出すのはクレラー=ミュラー美に飾ってあったもの。シカゴ美にある‘天使たちの序列’は2008年訪問したときは展示されてなかった。気になる一枚。

ギルバート(イタリア人、1943~)とジョージ(イギリス人 1942~)の合作による‘夢’はウォーホルやジョーンズとは趣の異なるポップアート、どこかビートルズの匂いが漂ってくる。若い頃聴いたミュージシャンのアルバムにはこんな絵柄がよく使われていた感じがする。とてもイギリス的。

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