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2015.02.19

ズームアップ 名作の響き合い! 1985年

Img_0001     イサム・ノグチの‘2mのあかり’(イサム・ノグチ日本財団)

Img_0003  フンデルトヴァッサーの‘フンデルトヴァッサーハウス’(ウイーン)

Img_0002     ザオ‣ウーキーの‘07.06.85’(ブリジストン美)

Img     スーラージュの‘ポリプティックC’(パリ、ポンピドー)

イサム・ノグチ(1904~1988)は同じ日本人なんだ、と思わせるのが提灯、この‘AKARI’シリーズをノグチは35年間で200種類以上生み出した。‘2mのあかり’は2005年にあった回顧展(東京都美)で200%魅せられた作品。ノグチがこの光の彫刻をつくるきっかけとなったのは美濃和紙を使った‘岐阜提灯’、やわらかい光をつくりだす和紙の魅力がノグチの心をとらえ提灯の創作へと駆り立てた。

1985年ウイーン在住のフンデルトヴァッサーはお伽の国の建物のような‘フンデルトヴァッサーハウス’をつくった。このハウスの楽しみはその外観だけではなく、家の内部も遊び心に満ち溢れている。驚いたのは床の形、まっ平ではなくところどころ盛り上がったり少し斜めに傾いている。家の中なのに坂を上っている感じ、こんな床、みたことがない。

ブリジストン美にあるザオ・ウーキー(1921~2013)の作品、付き合いのある方がここの理事をされていたので購入の経緯を聞いたことがあるが、画商を通さず直接ウーキーから買ったそうだ。コレクションのなかでも最も気に入っているのが‘07.06.85’、青が心を揺すぶる。抽象画だが、上半分の青は波が打ち寄せる断崖のイメージ。だから、クールベやモネが描いたエトルタの海岸が自然と頭に浮かんでくる。

具体的な風景を想起させるザオ・ウーキーの抽象画とちがって、完璧に抽象の世界なのがピエール・スーラージュ(1919~)の‘ポリプティックC’、この黒の画家の作品をみたのはポンピドーコレクション展(1997年 東京都現美)、大きな作品で縞の入った帯状の黒のパネルが4枚重ねられていた。表面にあたる光が黒一色の画面にはりつく沈黙を破り細い々刺激に変わっていく。

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コメント

ザオ・ウーキーの作品は、三年前ブリジストン美術館の常設展を見た時、とても印象に残りました。

抽象画は、私には印象に残りにくいのですが、ご紹介の作品は立ち止って見ていました。青と銀色がかった白の使い方、筆致など独自ですが、言葉では説明できない不思議な魅力がありますね。

投稿: ケンスケ | 2015.02.20 07:53

to ケンスケさん
ザオ・ウーキーのこの絵でこの作家が気になる
存在になりました。水墨画の本場で育った人です
から、作品にも水墨の特徴であるかすれとかぼかし
が入り込んできますね。これがブリジストン自慢
の作品でしょうね。

投稿: いづつや | 2015.02.20 23:36

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