ゴーギャンの‘いつ結婚するの’が360億円で落札!
今日ネットに驚く記事が載っていた。BBCによるとゴーギャン(1848~1903)が第一期タヒチ時代に描いた‘いつ結婚するの’が絵画史上最高額の3億ドル(360億円)で落札されたという。ゴ、ゴーギャン、スゴすぎる。
ゴーギャンの作品は画集に載っているものはコンプリートするのがライフワークだから、‘いつ結婚するの’にはすぐ反応する。手元のTASCHEN本をみるとこの絵があるのはスイスのバーゼル美。ただし、美術館の所蔵ではなく、ルドルフ・シュテヒリンコレクションから寄託された作品。
この情報が現在も正確なら今回のオークションでルドルフ・シュテヒリンコレクションが売りに出したということになる。では絵は一体どこに行くのか?中東カタールの美術館という報道もあるらしい。2011年これまで最高額の2億4000万ドルの値をつけてセザンヌの‘カード遊びをする人々’を落札したのもカタールのコレクター、カタールは絵画マーケットのブラックホール、西洋絵画の傑作が次々と吸い込まれていく。
これでTASCHENの表紙を飾るほど有名な‘いつ結婚するの’をみる可能性は消えうせた。間近な計画というのではないが、何年か先にスイスの美術館をまわろうと思っており、バーゼル美ではゴーギャンのこの絵と‘市場’をみるのを楽しみにしていた。でも、1点は追っかけリストから削除せざるをえない。
ゴーギャンがタヒチに渡った1891年の6月からフランスに帰る1893年の6月までの2年間に描いた作品は心を奪われる傑作がずらずらと揃う。済みマークの数がふえてきて満足度が上がっているが、まだ、いくつか残っている。
1892年に制作されたものでみたい度の強いのはここにあげた3点、これらを所蔵するバーゼル美、ボルチモア美、ドレスデン国立美絵画館は訪問する機会が将来あるかもしれなので帆を高くあげておきたい。いい風が吹き日本で美術館名品展が開かれ遭遇することだってありうる。絵画鑑賞は日本画も西洋絵画も長期戦。
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