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2015.02.10

ズームアップ 名作の響き合い! 1981年

Img_0002  トニー・クラッグの‘北からみたイギリス’(ロンドン テートブリテン)

Img_0003     ローゼンクイストの‘火の家’(NY メトロポリタン美)

Img_0001     バゼリッツの‘自転車に乗る少女たち’(パリ ポンピドー)

Img     シュヴァンクマイエルの‘摘花’

ロンドンにあるテートブリテンはこれまで3度訪問する機会があった。最初は1990年、このころは今はテートモダンに移ったダリの絵などがロセッティやターナーと一緒に展示されていた。そして、展示作品がイギリスの画家が中心になり美術館の名前もテートギャラリーからテートブリテンに変わってからは2回足を運んだ。

だが、これだけの回数ではコレクションを十分みたということにはならない。5年前入館したときはタイミングが悪く建物の半分が大改装中、そのため作品をセレクションしたコンパクト展示に我慢するほかなかった。

次回の美術館巡りで見逃さないようにしようと思っているのがトニー・クラッグ(1949年~)の‘北からみたイギリス’、地図をみる位置を大胆に変えるとイギリスの国土のイメージががらっと変わる。国土を形づくるために使われているのはウエストロンドンで拾ってきた様々な色のついたプラスチックのがらくた。近づいてみたらがらくたひとつ々のリアリティに興味がそそがれるかもしれない。

これまでみたローゼンクイスト(1933年~)は数えるほどしかないが、200%スゴイ絵だなと感心したのはメトロポリタンが所蔵する‘火の家’、まず驚かされるのは右の部分、機関銃が沢山並んだようなイメージを連想する赤やオレンジの口紅。この化粧品会社のポスターはまさにポップアートを象徴するのにうってつけの素材。

左に描かれたのは食料でいっぱいになった茶色の紙袋、なぜか逆さま。モチーフを組み合わせるとき一つを逆さまにするのがローゼンクイスト流。そして中央は鋳造された鋼鉄のバケツ。日常生活でお馴染みのものが重厚な産業の生産物とドッキングする軽妙さ、このライブ感が目に心地いい。

さかさ絵とくればバゼリッツ(1938年~)の出番、パリのポンピドーにあるのは自転車をこぐ少女たち。一見すると男のような顔立ちだが、乳房があるので女性。背景の体の黄色と自転車の車輪の青緑の鮮やかなコントラストが強く印象に残る。

チェコのシュルレアリスト、シュヴァンクマイエル(1934年~)の‘摘花’はとても刺激的な作品、誰の作風と似ているかなと思いを巡らしたら、ひとり浮かんできた。この絵は花の画家オキーフの作品と同じくらい大きな魅力を秘めている。

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