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2015.02.01

ズームアップ 名画の響き合い! 1977年

Img_0003_2     堂本尚郎の‘月蝕’

Img_0002_2     李禹煥の‘線より’(東近美)

Img_0001_2     有元利夫の‘花降る日’

Img_2     シュヴァンクマイエルの‘雌鳥’

日本が生んだ抽象画家のビッグネーム、堂本尚郎(1928~2013)に開眼したのは2005年に遭遇した回顧展(世田谷美)、若い頃の写真をみるとびっくりするほどのイケメン。ところが、初期に描かれた抽象絵画はとても激しい、嵐がビュウビュウ吹いている感じ、そのあとはピアノの鍵盤をイメージさせるもの。

お気に入りはこういう作品ではなく1970年代から登場する丸や水の流れを連想させる形を神秘的な色を使ってキャンバスに緻密に並べていく作品。その一枚‘月蝕’は深遠な宇宙空間のなかにいる感じ。カンディンスキーがこの絵をみたら裸足で逃げるにちがいない。

昨年日曜美術館でとりあげられた李禹煥(リ・ウファン 1936~)、その作品をはじめてみたのは東近美にある‘線にて’、川で小さな生き物が横一列になって泳いでいる様子を連想した。抽象画にはさまざまなタイプがあるが、生き物を直感させるものは少ない。李にはほかに水すましを思わせる作品もある。

有元利夫(1946~1985)の回顧展を2度体験した。この豊かな才能をもった画家は38歳の若さで亡くなった。残念でならない。その画風はルネサンスのフレスコ画をおもわせる独特なもの。‘花の降る日’は女性がダンテの煉獄界の7つの環状を進んでいるみたいで強く印象に残る。

チョコのシュルレアリスト、ヤン・シュヴァンクマイエル(1934~)は2005年に葉山の神奈川県近美ではじめてお目にかかった。プラハは神聖ローマ帝国の時代皇帝ルドルフ2世が都にした街、ここでアンチンボルドのあのへんてこな人物画が生まれた。だから、シュヴァンクマイエルもその前衛精神をしっかり受け継いでいる。このドキッとさせられる‘雌鳥’もそのあらわれ。

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