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2015.02.02

ズームアップ 名画の響き合い! 1978年

Img_0002     堂本尚郎の‘宇宙Ⅰ’(部分 森英恵ファッション文化財団)

Img_0003     マザウェルの‘和解の哀歌’(ワシントンナショナルギャラリー)

Img_0001     バゼリッツの‘落穂ひろい’(NY グッゲンハイム美)

Img     リキテンスタインの‘金魚鉢Ⅱ’

堂本尚郎(1928~2013)の抽象絵画に導かれたのは好きな日本画家堂本印象(1891~1975)とのつながりから。印象は尚郎の叔父さん。この堂本印象の絵が日本画のなかではかなり異色で作品のなかには相当抽象ぽいのがある。だから、尚郎にとって身内の画家の存在は心強かったにちがいない。

世田谷美で開催された回顧展で200%心を奪われたのが‘宇宙Ⅰ’、画像は右の部分、水が流れるような模様を背景に斜めにのびる太い帯で意匠化されたピラミッドが置かれている。真ん中では同じ模様の背景に緑の帯が陽炎のようになびく円がうっすらと描かれている。そして、左は右の三角形に対して正方形、なかの模様は同じ太い流れが赤で彩られている。画面に最接近してみると、水の流れは細い線も太い帯も小さな斑点が散らされているのがみえる。完成度の高さではこの作品がNO.1かもしれない。

これまで数点お目にかかったマザウエル(1915~1991)の‘和解の哀歌’、スペインの内乱をモチーフにしているが、黒の形がどれも大きな鳥が羽を広げて飛んでいるようにみえる。抽象画でもこういう具体的な対象が浮かんでくると強く惹きつけられる。

1969年からさかさま絵画を描きはじめたバゼリッツ(1938~)、全部で何点あるのか知らないが回顧展に遭遇するといろんなヴァリエーションが楽しめる。グッゲンハイムにあるものは作品をぐるっとまわしてみると確かに落穂ひろいをする人が描かれている。まだ縁がないので、NYへ行く機会ができたらミューズの御心にすがりたい。

リキテンスタイン(1923~1997)の‘金魚鉢Ⅱ’がマティスが何点か描いた金魚鉢を意識していることは明らか。金魚を入れた鉢が一部壊れているように描くところがいかにもポップ調。これはいつかみたい。

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