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2015.01.28

ズームアップ 名画の響き合い! 1974年

Img_0002  ヴァザルリの‘ビー・ヴェガ’(ロンドン ヘイワード・ギャラリー)

Img      フランシスの‘ワンオーシャン、ワンカップ’(川村記念美)

Img_0001     リキテンスタインの‘赤い騎士’(ウィーン 近代美)

Img_0004_2     コバチッチの‘木こりたち’(ザグレブ ナイーブアート美)

昨年放送大学で‘錯覚の科学’という講座を聴き、錯視アートに嵌った。これまで楽しんでいただまし絵はアンチボルトや国芳の絵に登場するような果物や野菜や人体を組み合わせて人の顔をつくっていくタイプの作品。

だまし絵にもいろいろなヴァリエーションがあり、最新の錯視アートは色も鮮やかで画面にでてくるモチーフが細密に表現され、その形が美しく滑らかに変化していく。だから、アートとしてみても十分に楽しい。

こうしたすっきり錯視アートの元祖みたいな作品がヴァザルリ(1908~1997)の‘ビー・ヴェガ’、天空を占領する黄色とピンクのアドバルーンのような物体、その球体の表面の丸は生き物のようにひっこんだり出てきたりする運動を繰り返している。二つの間にできた通り路を宇宙船でゆっくり奥のほうに進んでいるような感じ。

出光美にはサム・フランシス(1923~1994)の作品があるということは情報としては入っているが、お目にかかったことはない。美術館の性格上フランシスの回顧展を開催することは想像できないが、一度はみてみたい。

日本の美術館でこのアーチストの作品をみたのはごくわずか、東京都現美でみた大作と川村記念美にある‘ワンオーシャン、ワンカップ’、この作品は一見するとステラを思い浮かべるが、フランシスは菱形の帯のなかの色彩をにじみやぼかしを使って複雑にしている。水墨画のエッセンスを取り込んで色彩に動きを与えているところがおもしろい。

リキテンスタイン(1923~1997)の‘赤い騎士’はお気に入りの作品、本物はまだ縁がないが、ウイーンを再訪することがあったら近代美に足を運び対面を果たしたいと思っている。リキテンスタインの作品のなかでこうした未来派のような作品は珍しいので余計にみたくなる。

ミーヨ・コバチッチ(1935~)は昨日とりあげたクロアチアナイーブアート派のひとり。‘木こりたち’で目が点になるのは木々の描写、木の枝一本々が細い線でじつに緻密に描かれている。素朴派の作品には不思議な魅力がある。

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