尾形乾山の名品を揃える岡田コレクション!
昨年春、新発見された歌麿の‘深川の雪’をみるため箱根にある岡田美を訪問した。お目当ての歌麿の大きな肉筆画に会えたので大感激だったが、同じ部屋に飾られていたやきものの数々にも目を奪われた。
そのなかでとくに惹かれたのが深い緑や青が魅力の古九谷と尾形乾山(1663~1743)の作品。ともに数が多いのでびっくりした。今、日本橋三越で開かれている‘岡田美蔵 琳派展’(1/21~2/2)にもその自慢の乾山がでている。いいもの全部みてくださいと9点、そして絵画も2点ある。この絵がまたいい。
一皿々をじっくりみていくと味わい深いのが‘色絵絵替角皿’(10枚)、角皿はほかに2点あり大きいほうの‘色絵春草図’にぐっと引き込まれた。さらに香合2点、茶碗2点、菊文の透彫反鉢1点。そして、兄の光琳が絵付けした‘銹絵白梅図角皿’、まさにフルピースの品揃えの豪華なラインナップ。
今年は光琳と乾山の合作による‘角皿’との出会いをひそかに期待している。というのも出品される可能性のある展覧会が3つあるから。さて何点みれるか?
★燕子花と紅白梅 4/18~5/17 根津美
★乾山展 5/27~7/20 サントリー美
★藤田美蔵名品展 8/5~9/27 サントリー美
はじめてみる光琳の蒔絵螺鈿の硯箱。岡田美はこうした光琳の工芸もしっかりコレクションしている。隣にある‘蜻蛉蒔絵螺鈿合子’、永田友治の‘八橋流水蒔絵螺鈿乱箱書’ともどもじっくり楽しんだ。
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コメント
乾山の色絵絵替角皿を一枚一枚見ながら、自分でもらえるとしたらどれがほしいかな、なんて勝手に考えていましたが左の作品はお気に入りの一枚でした。
黒漆地の蒔絵螺鈿硯箱も大変惹かれました。私には、もう一点の光琳作とされる、トンボが描かれている図案の作品もよかったです。
いづれにしても貴重な展覧会でした。
投稿: ケンスケ | 2015.01.25 21:34
to ケンスケさん
乾山の‘色絵絵替角皿’にまたまた魅了されたした。
名品中の名品、紅葉文の透彫反鉢がここにあると
最高でしたが、まあ、これはサントリーの乾山展に
たぶん出品されますから次の楽しみにとっておき
ましょう。
投稿: いづつや | 2015.01.25 23:43