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2015.01.13

ミューズに願いを! 浮世絵

Img_0001     菱川師宣の‘すねた女’(1673~81年)

Img     鈴木春信の‘虫撰び’(1765~70年 ロンドン 大英博)

Img_0002     葛飾北斎の‘雪中虎図’(1849年)

Img_0003     歌川広重の‘六郷渡船’(1853年 平木浮世絵財団)

昨年浮世絵の展覧会は年初の大浮世絵展とか歌麿の‘深川の雪’の公開などで大いに盛り上がった。海外から日本にやってくる観光客が増えているので浮世絵の展覧会を増やしてもらいたいところだが、今年は期待に反して少ない。目を引くのは6月に三井記念美で開かれるフィラデルフィア美が所蔵する浮世絵展のみ。だから、本物ではなく画集をみていることが多くなりそう。

人気を博した浮世絵師のなかで大きな回顧展を体験してないのが3人いる。菱川師宣、喜多川歌麿、歌川豊国、これまでここに歌川国貞も入っていたが、嬉しいことに太田記念美が昨年とてもいい回顧展を開催してくれた。歌麿については10年ちょっと前、千葉市美が開館記念にビッグな歌麿展を行った。だが、師宣の回顧展があったという話は入ってこない。東博あたりで過去に開催したのだろうか?

初期の菱川師宣(?~1694年)の作品でまだ縁がないのが‘すねた女’、これは12枚の揃いものの一枚だが、個人蔵だから夢のままで終わるかもしれない。画集でみたのは4点、ほかの8枚は存在している?

大英博にある鈴木春信(1725~1770)の傑作中の傑作が昨年日本にやって来た。‘雪中相合傘’、出品された大浮世絵展では会期中ずっとでていたから、3回も楽しんだ。大英博にはもう一点、‘虫撰び’がある。これもいつか里帰りしてほしい。

葛飾北斎(1760~1849)の描いた肉筆画‘雪中虎図’という絵の存在を知ってからもうだいぶ経つが、この虎なかなか姿を見せてくれない。10年前東博であった回顧展にもでなかったから秘蔵されている可能性が大、魅力のある構図のため一度は目にしたいのだが、はたして願いはミューズにとどくか。

いい浮世絵が揃っている平木コレクション。そのなかに歌川広重(1797~1858)の‘武相名所手鑑’(肉筆画)がある。これまで‘浦賀総図’と‘従能見堂金沢八景一覧’を幸運にもみることができた。富士山を背景に描いた‘六郷渡船’もみれたら言うことなし。

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コメント

鈴木晴信の『虫撰び』、いいですね! 時折、浮世絵の構図や色の使い方にハッと驚愕することがありますが、この作品は、背景の黒で表される闇の表現がなんとも言えません。

葛飾北斎の『雪中虎図』、こちらは遊び心ある虎のユーモラスな表情に思わず顔の筋肉がゆるんでしまいます。虎のふわふわと浮いているような動きも独特で、いいですね。

投稿: ケンスケ | 2015.01.15 22:14

to ケンスケさん
春信の背景を黒一色にした作品はすごいなと思います。
‘虫撰び’もみたいですね。

北斎のユーモラスな虎、愛嬌がありますね、何年も
対面を待っているのですが、なかなか実現しません。
浮世絵の鑑賞には長い時間がかかります。

投稿: いづつや | 2015.01.16 00:23

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