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2014.12.10

ボッティチェリと上野で対面!

Img ボッティチェリの‘パラスとケンタウロス’(1485年 ウフィツイ美)

Img_0001 ボッティチェリの‘聖母子と洗礼者聖ヨハネ’(1505年 パラテイーナ美)

Img_0002ギルランダイオの‘聖ヤコブス 聖ステファヌス 聖ペテロ’(1494年)

Img_0003     サルトの‘ピエタのキリスト’(1525年 アカデミア美)

会期が残り5日となった‘ウフィツイ美展’(12/14まで)を東京都美でみてきた。10/11に開幕するまではパスの予定だったが、気が変わったのは出品されているのはウフィツィ美術館のものだけではないことがわかったから。

今回の目玉ボッティチェリ(1445~1510)はウフィツイのほかにも同じフィレンツェにあるパラティーナ美、捨て子養育院美、アカデミア美からもやって来ている。ボッティチェリが大好きなだけにこれがすごく気になる。だから、今回のお目当は‘パラスとケンタウロス’ではなく3つの美術館にある作品。

とはいってもみごたえのある‘パラスとケンタウロス’にもご挨拶はしておくのがファンとしての礼儀というもの。このパラスはびっくりするほどの美形、もう完璧に美しい。‘ヴィーナスの誕生’や体がふにゃっとなる‘マニフィカートの聖母’に描かれた女性は純でアンニュイな感じの乙女という印象をだが、パラスはその美貌で周囲の人たちの目を釘づけにする成熟した女性のイメージ。そして長い金髪も男の心を虜にする。髪をパラスにつかまれ大人しくなっているケンタウロス、パラスの引き立て役にすぎないから見ている時間もすこしだけ。

パラティーナにある‘聖母子と洗礼者聖ヨハネ’は収穫の一枚、この美術館があるピッテイ宮殿は一度訪問したが、ずいぶん前のことなのでこの絵と会ったかどうかよく覚えてない。ここではラファエロの傑作‘小椅子の聖母’や‘大公の聖母’に夢中だったから、注意のおよんでないボッティチェリは見れど見えずの精神状態だったのかもしれない。

今回アカデミア美が所蔵するギルランダイオ(1449~1494)の作品に心を奪われた。聖人の着ている赤の衣服が目に強烈にしみこむ‘聖ヤコブス、聖ステファヌス、聖ペテロ’、一度みたことがあるが久しぶりにみて名画の力に感激した。また、サルト(1486~1530)のフレスコ画‘ピエタのキリスト’も長くみていた。フレスコ画をこういう展覧会でみることができるのは滅多にないこと。フィレンツェの教会のなかにいるような気分だった。

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コメント

おはようございます。

今回のボッティチェリ展は、『パラスとケンタウロス』以外は比較的地味な作品や工房作も多かったのですが、『海の聖母』を初め魅力的な聖母子がありましたね。

昔、矢代幸雄という美術史家がボッティチェリと日本絵画の線描の共通性について論じていましたが、確かに日本人の感性に近いものがあるような気がします。

来年もBunkamuraでボッティチェリ展があるので楽しみにしています。特にピアチェンツァからくる作品は初見なので期待しています!

投稿: ケンスケ | 2014.12.14 08:02

to ケンスケさん
ボッティチェリが1点でも来るとなるともう
事件ですから、パラスとケンタウロスはみてい
てもほかのものも気になります。海の聖母も
よかったですね。

矢代幸雄氏が日本画とボッテイチェリの描き方
を鋭く解説したのは私もすごく心にとまってます。
来年またいい絵が揃いますから楽しみですね

投稿: いづつや | 2014.12.14 20:53

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