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2014.12.02

ズームアップ 名画の響き合い! 1968年

Img_0002     ニューマンの‘アンナの光’

Img_0004     ケリーの‘黄色 オレンジ’(NY MoMA)

Img_0001     ステラの‘バスラ門Ⅱ’(福岡市美)

Img     バゼリッツの‘樵たち’(NY MoMA)

バーネット・ニューマン(1905~1970)の‘アンナの光’は川村記念美の自慢の現代アート作品だった。横浜からは遠い道のりの川村記念美、ここの定番のお楽しみはロスコ、ステラ、そしてニューマンのこの赤一色の大作。

ところがこの作品は昨年の10月、この美術館を離れた。およそ100億円で海外の企業に売却された。だから、今はここを訪れても会えない。100億円もの値段がつく作品が日本に存在していたこと自体すごいことだが、この美術館は公的な美術館ではないので企業が財務的に厳しい状況に立たされるとこういう悲しいことが現実に起きてしまう。この目の覚める赤に出会うことはもうないだろうが、一体どこの国の企業のコレクションに加わったのだろうか、やはりアメリカ?

抽象絵画は現実の対象を再現しないので魅力のポイントは色彩、そのスタイルはあまり多くない、黒のみで画面をつくる、すっきりとした色彩で端正に表現する、ぼかしを入れたり色を重ねたりして色彩空間を揺れ動かす、ケリー(1923~)は終始一貫してすっきり派、黄色、オレンジの2色だからじつに明快。

ステラ(1935~)の作品も色彩の純粋な美しさをみてくれ、という感じ。ケリーとの違いは色数が多いこと。この分度器シリーズでは黒を含めて7色。半円を色の帯で埋めていくのに真ん中の赤だけが左右で連続しているが、ほかの色は異なっている。緑が遠くに離れているので分度器が立体的にみえてくる。このあたりがとてもうまい。

ドイツ人のゲオルク・バゼリッツ(1938~)の絵のおもしろいのは人物が逆立ちしているところ。‘樵たち’では緑の服を着た人物が二人いるが背の高いほうは下に頭がある。はじめてみたときドキッとした。これを描くのは別に苦労はいらない、一人描いたらキャンバスをくるっとまわして描けばいい。さかさま画法を体験したのは2点のみ、ほかの作品もみてみたい。

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