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2014.12.17

心にとまった言葉! ‘見飽きない光景 見やすい光景’

Img       ‘洛翠庭園’(京都南禅寺界隈別荘群)

Img_0001          ‘流響院’

Img_0002          ‘對龍山荘’

世の中にはお寺巡りや庭園巡りをするのが楽しみという人がたくさんいる。こういう人にとって京都や奈良は自分の庭みたいなもので、世間にはあまり知られていない穴場的なところにも精通している。

京都へは毎年1回くらいは出かけており、訪問した寺院の数も増えてはいるがみたい名所旧跡はまだいっぱい残っている。例えば予約をとらないとみれない桂離宮や修学院離宮、そして苔寺などもまだ縁がない。さらに夢の空間もある。それは南禅寺界隈の別荘群。

今年この南禅寺界隈別荘群がNHKと‘美の巨人たち’でとりあげられた。NHKは2010年にも同じテーマで番組を制作しており、今回はパート2、3月と7月2回放送された。‘美の巨人たち’がスポットをあてた庭園は明治に活躍した庭師小川治兵衛(七代目 1860~1933)が作庭した‘洛翠庭園’。

南禅寺界隈にある庭園は一般公開されてないので、これからもまず見る機会はない。だから、その庭園の様子はこうしたTVの美術番組で映像として目にするだけ。実際に庭を体験しなくてもTVの画質はとてもいいから、その絶景の光景を間接的でも楽しめる。

‘洛翠庭園’で心にとまる話がでてきた。庭を構成する石、水、樹木、芝、苔などはすべて視線を下に向けるようにつくられている。十一代小川治兵衛さんはその理由をこういう。

‘見飽きない光景をつくりたいということと同時に見やすい光景とつくろうと思っているから。斜め上をみているとしんどくなる。で、まっすぐ直線を見る、これもしんどい。一番リラックスして見える目線というと、ちょっと斜め下で見ていると長く見ていられるしリラックスでき心が落ち着くんです’

この‘洛翠庭園’を1909年に作った小川治兵衛の言葉、これが味わい深い。
‘人間は困ったとき目線が自然と下がり足元をみる。すると例えば、蟻のような細かい生き物や土やそんなものが目に入り観察できる。それは自然の摂理がわかることであり、人の気持ちもわかることに結びつく’

庭づくりは奥が深い。‘洛翠庭園’やほかの‘流響院’や‘對龍山荘’といった名園をみることは叶わず夢のままに終わりそうだが、小川治兵衛の作庭の精神にふれることができたのは大きな収穫。これからどこかで庭をみたときはこの話が頭をよぎるだろう。

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コメント

今晩は。 お久しぶりです。
日本の美の極みは庭園にあり、中でも夢窓国師の天竜寺庭園と龍安寺の石庭は二大横綱だと常々思っていますが、これに匹敵する東洋の美の最高峰は牧谿の絵くらいでしょうか。これらに比べると、苔寺や大徳寺の庭、運慶、雪舟に等伯の松林図、さらには西洋美術の名作群?・・・ ワンランク落ちますね。それから桂離宮と修学院離宮、小堀遠州の庭に江戸絵画?・・・ ただ単に趣味的か面白いのみで問題にならないと思います。(独断の極みで大変失礼しました。微苦笑) じゃまた


投稿: minchou | 2014.12.18 22:33

to minchouさん
天竜寺と竜安寺の庭が仰る通り別格なんでしょうね。
そして牧谿の水墨画、まったく同感です。

庭園のヴァリエーションを増やすのにはまだ時間
がかかりそうですが、古典の枯山水とはまた別の趣
をみせる桂離宮と修学院離宮はやはり一度はこの目
でと思ってます。

投稿: いづつや | 2014.12.19 01:24

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