チューリヒ美とビュルレ・コレクションの統合!
階段吹抜け壁面に飾られたホドラーの‘無限へのまなざし’(1916年)
セザンヌの‘赤いチョッキの少年’(1890~95年 ビュルレ・コレクション)
9月で終了したBS朝日の美術番組‘世界の名画’が最後に訪問したのが今国立新美で展覧会(12/5まで)が行われているチューリヒ美。展覧会へでかける前の放送だったので、目に力を入れてしっかりみた。
番組の案内によって美術館の歴史のことや作品のイメージがおおよそつかめたが、収穫はこれだけではない。エンディングのところで興味深いことを耳にした。チューリヒ美は現在拡張工事を進めており2017年に新しく生まれ変わるという。サプライズの情報は同じチューリヒにあるビュルレ・コレクションがここに加わること。
へえー、あの美術の本によくでてくるビュルレ・コレクションとチューリヒ美が統合されるのか!という感じ。これはビッグな話。将来スイスの美術館をまわるという計画をもっているので、チューリヒ美ですごす時間がとても楽しみになったきた。
チューリヒ美で最もみたいのは西洋美のホドラー展(1/12まで)に下絵が展示されていた壁画‘無限のまなざし’。館内の階段吹抜けの壁面を飾っていた。なかなか見ごたえがありそうな女性群像画。また、ホドラー専用の部屋に展示された作品も鑑賞欲を刺激する。
ビュルレ・コレクションについては関心の的はなんといっても数年前盗難にあったセザンヌの‘赤いチョッキの少年’、この絵との対面が叶うことを長年望んでいるが縁のかけらもないまま。この絵が2017年以降はチューリヒ美でお目にかかれる。
若いころジュネーブに住んでいたときチューリヒはクルマで通ったことはあるが、街のなかを歩いたことはない。この番組をみたことでチューリヒへの関心がぐっと深まった。いつか夢を実現させたい。
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