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2014.11.12

ズームアップ 名画の響き合い! 1965年

Img     ウッセルマンの‘ヌード’(パワーズ・コレクション)

Img_0001     リキテンスタインの‘空想’(パワーズ・コレクション)

Img_0002     ラウシェンバーグの‘突破Ⅱ’(パワーズ・コレクション)

Img_0003     ジョーンズの‘地図’(パワーズ・コレクション)

絵画や彫刻などの美術品をみるため定期的に美術館へでかけることが日常化してくると、ときどき‘この展覧会はいいか、パスして和幸のヒレカツでも食べよう’と、花より団子に走ることがある。作品への期待値が上がっていき鑑賞体験がそこへ近づいていくと、満足度は以前ほど大きくなくなるからである。そういうとき自然な流れとして関心が新たに向うのがまだ未開拓の分野。

そのひとつがモダンアート、とくに心を寄せているのが世界的に名をなしたアメリカ人アーティストの作品、昨年アメリカの美術館をまわりようやく第一歩を踏み出すことができた。抽象表現主義、ネオ・ダダ、ミニマルアート、ポップアート、コンセプチュアルアート、こうした作品のどこがおもしろくどこに美しさがあるのかだんだんわかってきた。

また、日本の美術館でもここ数年期待する作家の回顧展に運よくめぐりあうことが多く、魅了される作品の数もふえる傾向にある。昨年は特別楽しい展覧会に遭遇した。パワーズ・コレクションがどどっと公開された‘アメリカンポップアート展’(国立新美)。

ここで最も刺激的だったのがウッセルマン(1931~2004)の‘ヌード’、目が点になったのはヌードの見せ方。女性の顔は眼から上はみせず描いているのは口と首と乳房のみ、この大胆なカットをみたら‘名所江戸百景’で見る者をうならせた広重も裸足で逃げ出しそう。

リキテンスタイン(1923~1997)の‘空想’はアメリカ漫画そのもの、でもここにはマジックがある。漫画ではごく小さな一コマなのにこれが拡大されて目の前にガーンと現れると訴求力は2倍3倍に増幅する。漫画はアートに変身しその力はパワーアップして人々を楽しませる。本当におもしろいアイデア。

ポップアートの先駆けとなったのがラウシェンバーグ(1925~2008)の‘突破Ⅱ’やジョーンズ(1930~)の‘地図’、いろんなイメージな脈絡なく集まっている‘突破Ⅱ’にはどういうわけかベラスケスの‘鏡を見るヴィーナス’が左右を逆にして使われている。古典絵画がでてくるというのがいい。

‘地図’は黒一色なので戸惑うが、よくみるとアメリカの48州の境界線のみがかすかにわかる地図。こういう黒があったのかと強い衝撃を受けた。

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