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2014.11.05

もっと見たい春草の名画!

Img_0001          ‘月下の雁’(部分 1907年)

Img_0003     ‘帰舟’(1906年 播磨屋本店)

Img_0002     ‘六歌仙’(1899年 永青文庫)

Img      ‘砧’(部分 1904年 茨城県近美)

今年開かれる日本美術の展覧会で最も期待していた菱田春草展が11/3に終了した。思い入れの強い画家の回顧展にめぐりあえる喜びというのは格別なものがある。開幕した9/23の翌日に出かけて以来、毎日のように図録をながめ春草の作品のすらしさを腹の底から噛み締めている。

春草に限らず人気の作家の回顧展が開かれる場合、作品がみられる美術館の中だけでなく、展覧会に連動して美術雑誌で特集が組まれたりTVの美術番組で紹介されるので、作家の歩んできた創作活動や名画についての情報量は相当増えることになる。

だから、回顧展というのは普段気になっていいる作家に最接近する絶好のチャンス、やはり仕事と同じで趣味や道楽の世界でも真に楽しもうと思うと選択と集中が大事。春草展が開催されている間、春草の目指した新しい日本画や技巧についての理解が飛躍的に増大したのは二つの美術番組のお蔭。

美の巨人たちと日曜美術館で作品の再現を試みてくれたのが東芸大の荒井経さん。今美術番組ではこうした専門家による作品の再現が以前に比べるとすごく増えてきており番組の魅了度を上げているが、今回は特別目に力が入った。
 
‘黒い猫’の黒さの秘密、そして近年の科学調査で明らかになったという‘賢首菩薩’に使われた西洋の絵の具の話、再現の実演では菩薩の袈裟に塗られた合成ウルトラマリンブルーの上にカドミウムイエローに朱を混ぜてつくったオレンジで点をつけていくところが目に焼きついた。

展覧会ではいくつもあった追っかけ作品に会うことができ、そしてTV番組では春草の卓越した色彩感覚を表現する技を解明してくれた。こうした体験は次に狙う作品との対面を充実したものにしてくれるにちがいない。

その見たい度の強い作品はここにあげた4点。
今回‘月下の雁’とよく似た絵があったが、よくみるとちがっていた。雁が大きく描かれたこの絵は個人の所蔵、はたしてみる機会があるか。播磨屋本店の大観の作品はいろいろみたが、春草の‘帰舟’はまだ縁がない。なかなかよさそう。

永青文庫にある‘六歌仙’も一度はみてみたい作品。‘落葉’があり‘黒き猫’(ともに重文)があり、これも永青文庫のコレクション。声がでないくらいすごい。そして、一番みれる可能性が高いのが‘砧’、茨城県近美は3回訪問したがいずれも姿を現してくれなかった。次は夢を叶えたい。

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