« 人気を集める春草の‘黒き猫’! | トップページ | 満足度の高い‘青磁のいま’展! »

2014.11.02

大入りの‘ボストン美浮世絵名品展 北斎’!

Img_0001     ‘吉原遊郭の景’(部分 1811年)

Img     ‘菖蒲に鯉’(1808~13年)

Img_0002     ‘鵤 白粉花’(いかる おしろいのはな 1834年)

Img_0003     ‘稚遊挙三番続之内 石’(1823年)

ボストン美の浮世絵コレクション展はこれまで2008年(江戸東博)と2011年(山種美、千葉市美)にあった。3回目は昨年末から名古屋、神戸、北九州で順次開催され、9/13からは上野の森美で行われている(11/9まで)。

10/23の美術館巡りのとき、国立新美から上野の森美へ移動しまず北斎をさらっとみようと思っていた。ところが、美術館に着くと大勢の人が列に並んでおり入館まで50分待ちの表示、ええー、こんなに待つの!これはまったく想定外、ここで2倍の時間をとられると夜の宴会までに予定の美術館へいけるかどうか心配になってきた。

待ち時間が長くても摺りのいい浮世絵が期待できるボストンのコレクションをみないわけにはいかない。なかに入ると今回展示されている140点のうち、これまでみた覚えのないものに鑑賞エネルギーを注ぎしゃきしゃきと進むことにした。

流石にボストンの浮世絵コレクションは質が高く、はじめてお目にかかるものがところどころで目の前に現れる。まず、目を見張らされたのが三枚続きのワイド画面に描かれた‘吉原遊郭の景’、こういう沢山女性たちを描いたものというと清長や歌麿が相場と決まっているが、北斎もしっかり描いていた。大収穫。

北斎の描く鯉の絵に大変魅了されているので、団扇に描かれた‘菖蒲に鯉’の前ではいい気分だった。世界でこの一枚しかないそうだから幸運なめぐりあわせになった。鯉はもう一枚あるが、みてのお楽しみ!

今回一番長くみていたのは花鳥画シリーズ、全部で16点でている。これほど多くみたのは2005年の北斎展(東博)以来のこと。一つの美術館でこれほど揃えられるのだからボストン美というのは本当にスゴイ。鳥でお気に入りなのが‘鵤 白粉花’(いかる おしろいのはな)、以前これを名古屋ボストン美でみてころっと参ったから再会できたことを腹の底から喜んでいる。色の鮮やかさが本当にすばらしい。

北斎の楽しみのひとつが摺物、最後のコーナーにずらずらと飾ってあったので目をこらしてみた。注目は金箔や銀箔が使われた豪華な摺物3点、初見の‘五歌仙’、‘朝比奈と月小夜’、そして一度みたことのある‘稚遊挙三番之内 石’。絵の前ではかがみこんで下からながめ光る金銀箔を確認した。こんな状態のいい摺物を日本で味わえるのははじめてかもしれない。ちょっと興奮した。

|

« 人気を集める春草の‘黒き猫’! | トップページ | 満足度の高い‘青磁のいま’展! »

コメント

ほお、今は50分待ちですか。
さすが上野、国宝展も混雑しているようだし。
混雑している会場ではともかく、順路無視して空いているところから眺めるしかないですね。
最初の展示は、全部見終わって、また戻れば良いだけだし。
ボストンの北斎、素敵でしたね。
なんでも、美術館の側の管理が徹底しているそうですね。他所に貸さないとか。
特に、今回は組み立て絵まで展示されていて、北斎恐るべしでした。

投稿: oki | 2014.11.03 19:24

to okiさん
この三連休は上野の森美は1時間以上の待ち時間
になったのではないでしょうか。ラストの1週間
ですし。

ボストン美の浮世絵展は今回で終了ですね。3回
とも大いに楽しませてもらいました。最後に北斎
をもってくるところが気が利いてます。組み立て絵
はよかったですね。立体的になっていたので当時
の遊び方がよくイメージできました。

投稿: いづつや | 2014.11.04 00:03

『ボストン美術館浮世絵名品展 北斎』が終わる前にと急いで行ってきました。

大変混んでいましたが、これまで見たことのない作品が多くて、やはり貴重な機会でした。

北斎の前生涯にわたる作風の変化などもよくわかりました。

団扇絵の鯉は、印象に残っています。滝上りの鯉もありますが、同じ鯉でも応挙とはまた違った力強さを感じました。

花鳥画シリーズでは、さかさまに降下してくる鳥や昆虫の姿が私には花以上に面白く感じました。

投稿: ケンスケ | 2014.11.05 22:56

to ケンスケさん
海外に流出した浮世絵の里帰り展は浮世絵展覧会
の楽しみの中心といってもいいくらいのイベント
ですから、いつも大きな満足が得られます。今回も
期待通りのいい北斎に出会いました。

北斎の鳥たちの動きのある描写には本当に魅了
されますね。雀、翡翠は急降下している感じです。
こんないい摺りの花鳥図が16点もみれるのです
から幸せな気分になります。

投稿: いづつや | 2014.11.06 01:03

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大入りの‘ボストン美浮世絵名品展 北斎’!:

« 人気を集める春草の‘黒き猫’! | トップページ | 満足度の高い‘青磁のいま’展! »