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2014.10.19

横山大観の富士山尽くし!

Img_0001     ‘霊峰不二山’(1933年 メナード美)

Img_0003     ‘蓬莱山’(1949年 高島屋史料館)

Img     ‘砂浜に聳ゆ’(1941年 メナード美)

Img_0005     ‘霊峰之秋’(1940年 大松美)

横山大観(1868~1958)の描いた富士山の絵を集めた展覧会が今平塚美で開催されている(10/11~11/24)。ここで行われる近代日本画の企画展は定点観測しており、大観展にも期待していた。

大観が生涯に描いた富士山は約1500点、大観にとって富士山は特別の画題。今回でているのは全部で54点、このうち7点は前期(10/11~11/3)、6点が後期(11/5~24)のみの展示。作品のモチーフは富士山ひとつだから、数としてはこのくらいでちょうどいい。

墨で描いたもので足が止まったのはメナードにある‘霊峰不二山’。安定感のいい構図が目を引き、濃墨の松林が霞のなかに雄大な姿をみせる富士をひきたてている。大観の回顧展には定番のようにでてくるのが‘蓬莱山’、この絵は図版ではイメージできないが本物に会うとその大きさに圧倒される。縦2.32m、横2.4m、真んなかあたりに吉祥の画題にふさわしい鶴の群れが飛翔している。

初見の富士で心を揺すぶったのがチラシに使われている‘砂丘に聳ゆ’。これを所蔵しているメナード美(愛知県小牧市)は名古屋に住んでいたとき訪問したことがあるが、しかとみたという覚えがない。たぶんみてないはず。
右下から半円が突き出すように波打つ海と富士山の対比がとてもよく、濃い緑の松が斜めに連なり海上には富士の美しさを寿ぐ鶴が優雅に飛んでいる。

大観にはやさしい感じのする草花の絵があるが、はじめてお目にかかる‘霊峰之秋’に心を奪われた。富士の裾野に広がる草花が白や薄緑でほわほわっと描かれている。この風景は実景ではなく大観の創作。これと同じ感じの作品がもう一点でている。ポーラ美蔵の‘山に因む十題 霊峰四趣・秋’、これまでこの絵と永青文庫にある‘野の花’がお気にいり草花図のベストだったが、‘霊峰之秋’はこれに並ぶ名作。大きな収穫だった。

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コメント

こんばんは。
僕も平塚市美術館行ってきました。
目の前は図書館だし、松尾敏雄展も同時に開かれていて、良い美術館ですね。
横山大観、神奈川県立小田原高校所蔵というのがあって驚きましたが、昭和天皇の御大典を受けて、講堂に掲げるためだったとか、小田原高校の生徒は大観の絵画を目の前で観ているのでしょうか、普段?
なんか、大観は写生や下絵を描かないという伝説があったそうですが、きちんと下絵資料も展示されていて、伝説に過ぎないということですかね。
良い美術館、良い展覧会を拝見しました。

投稿: oki | 2014.10.25 22:21

to okiさん
富士山に特別の思いを持っていた大観ですから、
沢山描いてます。大きな屏風もどっとでていたの
で見ごたえがあります。

後期にもみたい絵が2点でてきますので、また
出かけます。

投稿: いづつや | 2014.10.25 23:37

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