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2014.10.14

ズームアップ 名画の響き合い! 1958年

Img_0002     ジョーンズの‘3つの旗’(NY ホイットニー美)

Img     ロスコの‘無題’(佐倉 川村記念美)

Img_0003     フォンタナの‘空間概念ー期待’(パリ ポンピドー)

Img_0001     タピエスの‘大きな絵画’(NY グッゲンハイム美)

NYにあるホイットニー美、21年前に一度訪ねたことがあるのだが、期待していた作品がまったくみれず消化不良の感だけが残った。原因はこの美術館のことをよく知らなかったため。ここでは美術の本にでている有名な作品を展示する部屋が常に確保されているのではなく、春とか秋とか限定した期間に館蔵の名作を公開している。そのため部屋には特定のテーマの企画展のために集められた作品が並べられていた。

こういう展示の仕方が頭に入っていないので、部屋をいろいろ回ったが馴染みのない現代アートのオブジェや絵画ばかりで面食らった。せっかく足を運んだのだからジャスパー・ジョーンズ(1930~)の‘3つの旗’に会わないと帰るに帰れない。でも、なかなか姿を現してくれない。結局この絵をみないで退館した。

横からみると星条旗の描かれた板が3枚重ねられているイメージの‘3つの旗’、よく知っている絵画ではない。ではオブジェ、それならフォルムがもっと立体的になるはず、いっそのことアメリカの国旗は3つずらして置いてあると思ったほうがいい。次のNY旅行のときはリカバリーしたいが、果たして展示の機会にめぐまれるだろうか。

ロスコ(1903~1970)が晩年に制作した‘シーグラム壁画’シリーズ(30点)のうち7点を所蔵する川村記念美、画像はその1枚、昨年フィリップスコレクションで明るい色調の3点と対面してますますロスコにのめりこんでいる。今、狙っているのはロサンゼルス近代美にあるもの。なんとか実現させたい。

フォンタナ(1899~1968)の‘裂け目’シリーズをはじめて大原美でみたときは大きな衝撃を受けた。キャンバスの表面に鋭利なナイフで切り裂かれてできた縦に細長い空間、確かに穴ができていることを確認した。絵画をものとして認識した最初の作品だった。以来、このシリーズをみるときは少し浮き上がっている裂け目のところに視線がむかう。ポンピドーにあるものはバラ色の画面にできた裂け目は細い両眼のようにみえる。黒や赤とちがってバラ色だから期待の意味も理解できる。

2年前に亡くなったアントニ・タピエス(1923~2012)の‘大きな絵画’は何億年も前にできた化石の一部が地表に埋まっているような感じがする。今地球の歴史にすごく興味があるのでこういう絵をみると想像力がおおいに刺激される。

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