« 足立美術館の春草と清方! | トップページ | チラシが立派すぎる東博の‘官窯青磁展’! »

2014.09.29

芹沢銈介のスーパーデザイン力!

Img     ‘布文字春夏秋冬二曲屏風’(1965年 静岡市立芹沢銈介美)

Img_0001     ‘飛の字のれん’(1968年 静岡市立芹沢銈介美)

Img_0004     ‘軒灯’(1964年 静岡市立芹沢銈介美)

Img_0003     ‘沖縄絵図軸’(1939年 日本民藝館)

1ケ月くらい前日曜美術館で取り上げられ芹沢銈介(1895~1984)の回顧展が横浜の高島屋にやって来たので足を運んだ。今回は生誕120年を記念して行われるものだが、2005年にはJR駅の反対側にある横浜そごうで110年記念展があった。だから、今回は半分はパスする気だったが、日曜美術館に出演した日本民藝館の館長や現代書家の話がおもしろかったのでやはりみることにした。

会期は9/25~10/6、2週間弱だからぼやっとしているとすぐ終了する。8階の会場には人気の美術番組で紹介されたのが効いているのか盛況、のれんや着物、帯といった女性の心をひきつけるものが多いのでみな夢中になってみている。

最も関心を寄せていたのが漢字のデザイン、とくに惹かれたのが布文字、そごうであったときは2文字しかなかったが、今回は‘春夏秋冬’の4文字。漢字をこのように細長い布を使って一筆書きのように表現する布文字、文字が立体的にみえるのですごく刺激的。

漢字を変形して模様あるいはデザインとしてみせることを日本で最初にやったのは空海だが、芹沢の文字にたいするデザインの感覚は突き抜けている。いろいろある、‘和’、すぐには読めない‘福’、‘晴雨’、‘寿’、‘山’、‘水’、‘飛’。

このなかでみた瞬間、アラビアの書が頭をよぎったのが‘飛の字のれん’、布が風に吹かれてまさに飛んでいるよう。この立体感、このやわらかさ、まさに芹沢銈介の書に対する造詣の深さが生み出した美しい形、みればみるほど惹きこまれる。

ひらがな、漢字、そして鳥や草花を図柄にした‘軒灯’の前にも長くいた。こういうものがある屋敷にいるといい気分になるにちがいない。余分なものをそぎ落として、花鳥をシンプルな造形で見せる芹沢のデザイン力はもう天才的としかいいようがない。

沖縄の島の光景を型染めで表現した‘沖縄絵図軸’は日本民藝館にある定番の芹沢作品、いつみても鮮やかな赤に心を奪われる。

|

« 足立美術館の春草と清方! | トップページ | チラシが立派すぎる東博の‘官窯青磁展’! »

コメント

おっ、いづつやさんは、やはり横浜で観られましたか。
これ、日本橋高島屋でやって、すぐ、横浜でやるんですよね。
芹沢の収集した作品などもあって、なかなか本格的、デパートとしては。
今、日本橋高島屋では、竹久夢二やってますけど、これは横浜に行くのかな。
逆に横浜高島屋で先にやったのは、川瀬巴水、これは日本橋高島屋に来るのは、年明けという段取りの悪さ。
ところで、平塚市美術館で、もうすぐ、横山大観の富士、やりますがご関心は?

投稿: oki | 2014.09.30 21:52

おお、今見たら、来年3月ボッティチェリがまとまって、日本に来ますね。文化村の展覧会。毎日新聞のサイトをご覧ください。

投稿: oki | 2014.09.30 22:56

to okiさん
芹沢銈介のもっているデザイン感覚は本当に
すごいと思います。これで3度目の回顧展です。
数はそごうのときのほうが多いですが、今回も
内容はいいですね。

竹久夢二は横浜高島屋にもきます。夢二記念館の
ものはほとんどみているので、今迷ってます。
平塚美の大観の富士、もちろん予定に入ってます。

来年のBunkamura、ボッティチェリをも
ってきてくれるとは、期待したいですね。

投稿: いづつや | 2014.10.01 00:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 芹沢銈介のスーパーデザイン力!:

« 足立美術館の春草と清方! | トップページ | チラシが立派すぎる東博の‘官窯青磁展’! »