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2014.09.24

待望の菱田春草展!

Img_0001_2     ‘王昭君’(重文 部分 1902年 鶴岡市善ぽう寺)

Img_2           ‘月夜飛鷺’(1901年 岡山市林原美)

Img_0003     ‘松に月’(1906年)

Img_0004     ‘暮色’(1901年 京博)

待望の菱田春草展(東近美)が昨日からはじまったのでさっそく出かけてきた。会期は9/23~11/3、前後期あわせて108点が出品される大規模な回顧展、上村松園、竹内栖鳳のときと同様菱田春草(1874~1911)の名画を重文4点はじめ全部みせます、とくとご覧あれ!スタイル、流石東近美、すばらしい!

チケットはすでに2枚手配し、会期が終わるまではずっと春草モードですごすつもり。事前にHPで出品作はチェックしテンションのあがりそうな作品の狙いはつけてある。最も期待していたのが‘王昭君’、この場面は醜く描かれたばっかりに匈奴へ行くことになった美女の王昭君が悲しみのうちに旅立つところ。

左端にいるのが王昭君、後ろで泣いている二人は一緒についていくのだろうか、そのほか20くらいの女性たちが別れを悲しんでいる。目を奪られるのはうすくてやわらかい質感が胡粉で精緻に表現されている女性たちの衣装。よくみると王昭君の容貌が後ろの集団でもくりかえされている。だからみんな美形、美人が泣くのをみるのはつらい。

収穫はこの絵だけではなかった。鷺の飛ぶ姿に視線が釘付けになるのが‘月夜飛鷺’、これが岡山の林原美にあることは何年も前から知っていたが、やっとお目にかかれた。ちょっと丸っこい鷺たちの羽が月の明りで美しく輝いている。羽の縁に胡粉を巧みに使う春草の類をみない画才、この光の表現はスゴイ、参りました!

色をぼかして光や空気を表現した朦朧体、‘松に月’の月明りの見事な描写を長くみていた。斜めにのびる松の向こうに月が隠れその明るい光は松のあい間からこぼれ、松全体を浮かび上がらせている。なにか感動的なシーンをみているよう。

京博に‘暮色’があることは知らなかった。本当にいい絵、思わず足がとまった。細い木の枝に鳥を一羽とまらせるのは春草のお得意の構図。そして、水に木の影が映る情景がとてもいい感じ。実際こんな夕焼けに遭遇したら感激するだろう。

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コメント

すばらしいですね。
心がひきしまります。
お写真でも伝わりますが
ホンモノは
おそらく
姿勢を正して 謹みての拝観 ・・・
となってしまいそう。

投稿: Baroque | 2014.10.02 00:09

to Baroqueさん
‘動の大観’に対して、春草は静寂の美ですね。
画面の構成が緻密にできている感じで、‘落葉’を
みていると心が落ち着きます。こういう絵は
日本人の琴線にふれますね。

投稿: いづつや | 2014.10.02 13:33

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