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2014.09.11

ズームアップ 名画の響き合い! 1950年

Img_0002     ポロックの‘秋のリズム’(NY メトロポリタン美)

Img_0004     キスリングの‘花’(鎌倉大谷記念館)

Img     シケイロスの‘進歩の寓意’

Img_0001     レジェの‘建設現場の男たちとロープ’(NY グッゲンハイム美)

メトロポリタン美の絵画コレクションは傑作があまり多すぎて鑑賞時間の配分に苦労する。はじめてのときはどうしても評価の高い印象派の部屋にいる時間が長くなる。訪問を重ね印象派に目が慣れ少し余裕がでてくると近現代絵画のコーナーにも足が向く。

ここで最も心を奪われるのはポロック(1912~1956)の代表作‘秋のリズム’、縦2.6m、横5.3mの巨大なキャンバスのうえに黒、褐色、白の線が無数に絡み合い画面全体にリズミカルな調子を生み出している。線や色面は一見すると飛んだり跳ねたりしてカオスの世界にみえるが、画面から離れると白の細いフォルムは左方向に傾き横に連続しているのがわかる。たしかに秋の気配、抽象画だが実景の雰囲気につつまれる感じ。

鎌倉大谷記念館は最近すっかりご無沙汰しているが、以前は定期的に出かけていた。気になるコレクションはローランサン、キスリング、ビュフェ、そしてドンゲン、キスリング(1891~1953)は裸婦など4,5点みたが、一番魅せられているのは‘花’。花瓶がひっくりか返らないかと心配になるほど花々がテンコ盛り。横浜そごうであった回顧展に数点出品された花の絵よりこちらのほうが見栄えがする。流石、大谷コレクション。

メキシコはいまだ遠い国、20世紀美術史のなかでメキシコの壁画運動は重要な芸術運動であることは認識しているが、本物の絵にまったく縁がないのでその美とは距離感がありすぎる。一度はリベラ、シケイロス、オロスコの大壁画の前に立ちたいと思うが、今は過去みたシケイロス(1896~1974)の描いた‘進歩の寓意’やMoMAの図録に載っているリベラらの作品でメキシコ絵画を楽しんでいる。

シケイロスが進歩の象徴として夢のスーパー列車を描いたのに対し、レジェは戦後の都市再建が進むフランスの街の光景を活写した。頑丈な鉄筋の組み立てに精を出す男たち、明るい青い空が男たちの発する力強いエネルギーと建設現場の活気を浮き彫りにしている。

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