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2014.09.08

ズームアップ 名画の響き合い! 1947年

Img_0001    デュビュッフェの‘アンズ色のドテル’(パリ ポンピドー)

Img  ブローネルの‘シュルレアリスト’(ヴェネツィア グッゲンハイム美)

Img_0002     ゴーキーの‘苦悶’(NY MoMA)

Img_0003        ポロックの‘五尋の深み’(NY MoMA)

1991年パリで美術館巡りをしたとき、オランジュリー美の近くにあったジュ・ド・ポーム国立美に立ち寄った。事前の情報はなかったのだが、できたばかりのような新しい美術館で開催中の企画展に興味を覚えた。それがデュビュッフェ(1901~1985)の回顧展。

人物描写が独特、まるで子どもが描いた絵のよう。だが、力強く存在感があるのでずっと記憶に残る。ポンピドーにある‘アンズ色のドテル’は誰かの絵と似ている。そう、歌川国芳の落書き画‘荷宝蔵壁のむだ書’、天保の改革で役者の舞台姿がNGになったので、それじゃと反骨精神をもつ国芳は落書きのかたちをとって描いた。

ブローネル(1903~1966)の‘シュルレアリスト’は女の前に置かれているテーブルの形はじつにおもしろい。薄青に彩られたものは一見頭が猫で胴体が魚、頭の先からは花が下に垂れ、水に浮かんだガラスの容器からでる光に照らされている。ブローネルのつくりだすへんてこな生き物をみていると、どこかボスの作品のなかでうごめいている怪物がダブってくる。ボスも発想源のひとつだろうか。

アルメニア生まれのゴーキー(1904~1948)の作品はまだ片手くらいしかていない。昨年少し増えた、ワシントンのナショナルギャラリーでは‘ワン・イヤー・ザ・ミルクウイード’、そしてメトロポリタンにあった‘花咲く水車小屋の水’、日本でみた‘苦悶’とはMoMAで再開するはずだったが、残念なことに展示されてなかった。‘苦悶’は造形的にはミロのユーモラスな形を彷彿とさせるものが熱い鉄板の上で踊らされている感じ。

ポロック(1912~1956)は全部の作品に魅せられているわけではないが、‘五尋の深み’などから密度をましていくドリップ絵画の美に200%魅了されている。オールオーヴァーな画面に何重にも絡まる細い黒の線、神秘的な雰囲気を醸し出す緑のグラデーション、宇宙の果てまで吸い込まれていきそうな気になる。

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