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2014.08.05

ズームアップ 名画の響き合い! 1934年

Img_0003     マレーヴィチの‘走る男’(パリ ポンピドー)

Img_0004     ファイニンガーの‘赤い服のヴァイオリン弾き’

Img     ミロの‘つばめ・愛’(NY MoMA)

Img_0001     ニコルソンの‘ホワイト・レリーフ’(ロンドン テートモダン)

手元にあるマレーヴィチ(1878~1935)の画集にシュプレマティズム作品はいくつもでてくるのに実際にみたのは1点のみ。そうした抽象絵画の多くは現在NYのMoMAとアムステルダム市美が所蔵している。

昨年MoMAを再訪問したとき、まだみていない‘白の上の白’などとの対面を期待していたが、一点も展示されてなかった。カンディンスキーに比べると縁の薄いマレーヴィチだが、次にオランダ旅行するときはアムステルダム市美で存分に楽しめるようミューズにお願いしている。

マレーヴィチが亡くなる前年に手がけたのが‘走る男’、画風は1930年から具象画に戻っている。これはパリではなく日本でみた。大きく描かれた農民が脇目もふらず逃走している。何から逃れているのか、マレーヴィチを悩ませたツァーリスムと共産主義。後ろの白と赤の壁の建物がそれを象徴している。

ファイニンガ―(1871~1956)の描く人物は漫画チックなのが特徴。周りを建物で囲まれた都会の一角で狼みたいな男がヴァイオリンを弾いている。それを聴いている人たち、真ん中に黒の帽子を被った年取った女性はどことなくアンソールの絵に登場する老婆を連想させる。

MoMAはミロの作品をどのくらい所蔵しているのか正確にはわからないが、昨年訪問した際はこれまでみたものや図録で見慣れたものとは違う作品を5点みたからトータルでは10点以上あるのだろう。

なんとなく鳥が飛とんでいるというイメージがする‘つばめ・愛’は一度日本にやって来た。ミロの回顧展はよく開催されるがこの絵のように色が鮮やかで完成度の高いものはそうみれないので、食い入るようにしてみた。ここではつばめと人間たちが陽気に遊んでいる感じ。ついこの輪のなかに入りたくなる。

イギリス人のベン・ニコルソン(1894~1982)の場合、みた作品をきわめて少ない。たぶん、2,3点。そのひとつが‘ホワイト・レリーフ’、じつにシンプルでわかりやすい抽象画。雪を思わせる白いマホガニーの板に円と正方形が彫られ、下の板に重ねられている。ニコルソンが追求したのは形と形の関係、抽象画ではシンプルに表現することが画面に大きな力を与える。

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