« ズームアップ 名画の響き合い! 1936年 | トップページ | 黒田 レイズ戦に好投し8勝目!  »

2014.08.17

ズームアップ 名画の響き合い! 1937年

Img_0001     ピカソの‘ゲルニカ’(マドリード ソフィア王妃センター)

Img_0002     ブラックの‘マンドリンを持つ女’(NY MoMA)

Img     ダリの‘のナルシスの変貌’(ロンドン テートモダン)

Img_0004     デルヴォーの‘夜明け’(NY グッゲンハイム美)

1937年に描かれた絵画ですぐ思い浮かぶのはピカソ(1881~1973)の代表作‘ゲルニカ’、本物をこれまで2回みる機会があった。はじめてみたのは現在展示されているソフィア王妃センターではなく、プラド美の別館。ずいぶん前のこと。

当時、この大作は水族館の大水槽を連想させる分厚い防弾ガラスで囲われていた。だから、画面に表現された重いテーマを緊張した面持ちでみていた。ピカソの感情表現は圧倒的な強さをもって心にぐさっと突き刺さる。馬がいななき、母親が手を天につきあげて泣き叫ぶ姿、この絵の前では声を失う。

ピカソの盟友、ブラック(1882~1963)のキュビスム作品はピカソと同じようなものだから、どうしても印象が弱くなる。そのためブラックの関心は1936年から1939年にかけて制作した人物画とか鳥の絵にむかう。それらはまだ数点しか体験してないが、お気に入りはNYのMoMAにある‘マンドリンを持つ女’、緑の室内にいる首の長い女のシルエットが妙に気になる。

ダリ(1904~1989)の‘ナルシスの変貌’は西洋絵画ではエポック的な鑑賞体験として強く心に刻まれている。ダリが好きになったのはテートギャラリー(今のテートブリテンは以前はこう呼ばれていた)でこの絵をみたから。

まず目にとびこんでくるのが卵をつかんでいる大きな指。よくみると、卵の殻を突き破って水仙の花がでてきており、親指には蟻が群がっている。ダリのシュールな感覚にかかるとナルキッソスの転身物語はこんな世界になるのか、という感じ。それにしてもこの指のインパクトは強烈!

デルヴォー(1897~1994)の‘夜明け’に登場する半裸の女たちはパッとみると人魚をイメージする。でも、これは樹木の精、ここは音ひとつ聞こえない静かな道端。中央には鏡があり、女性の乳房が映っている。画面のこちら側にも精はいるみたい。

|

« ズームアップ 名画の響き合い! 1936年 | トップページ | 黒田 レイズ戦に好投し8勝目!  »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ズームアップ 名画の響き合い! 1937年:

« ズームアップ 名画の響き合い! 1936年 | トップページ | 黒田 レイズ戦に好投し8勝目!  »