« ズームアップ 名画の響き合い! 1930年 | トップページ | ズームアップ 名画の響き合い! 1932年 »

2014.08.02

ズームアップ 名画の響き合い! 1931年

Img_0004     ダリの‘記憶の固執’(NY MoMA)

Img_0001     デルヴィルの‘エレウシスの女たち’

Img     ロベール・ボンフィスの‘マノン・レスコーの装丁’

Img_0002  キスリングの‘魚(ブイヤベース)’(ジュネーブ、プティ・パレ美)

昨年久しぶりにNYのMoMAを訪問したが、ちょっと戸惑うことがあった。どういうわけかお気に入りのダリ(1904~1989)の‘記憶の固執’とシャガールの‘私と村’が展示してなかった。
 

MoMAにある作品で美術史の流れからみて‘お宝5!’は何かと聞かれたらすぐ反応できる。この2点とピカソの‘アヴィニョンの娘たち’、モンドリアンの‘ブロードウエイ・ブギウギ’、ウォーホルの‘ゴールド・マリリン・モンロー’、はじめてここに足を運んだときは‘記憶の固執’と‘私と村’を興奮状態でみたが、今は時代の気分があるから、常時飾っておく作品ではなくなったのかもしれない。

‘記憶の固執’は13年前日本にやって来た。画集でみる感じと違って小さい絵。なんといっても視線が集中するのはぐにゃっと曲がった時計、ダリは27歳のとき夕食に食べたカマンベールチーズからヒントを得て一気にこの作品を仕上げた。木の枝につるされた時計、こういうイメージは天才の頭の中からしか生まれてこない。

ベルギー象徴派のデルヴィル(1867~1953)、63歳のとき描いたのが‘エレウシスの女たち’。女たちを囲む紫の藤をみるたびに日本画家の山本丘人の名作‘地上風韻’にでてくる装飾的な藤棚を思い出す。デルヴィルの官能的な美の描写には心をとろとろにさせられる。

2005年東京都美で‘アール・デコ展’を体験した。その図録の表紙に使われたのがボンフィス(1886~1972)がデザインした‘マノンレスコー’の装丁、赤の背景にくっきり映える黒のシルエット、この洒落た感覚がたまらなくいい。

キスリング(1891~1953)の花などを描いた静物画は日本の美術館でもときどきみる機会がある、例えば鎌倉大谷美とか村内美、生き生きとした魚がどどっといるこの‘魚(ブイヤベース)’は横浜そごうで開催された回顧展に展示された。同じ画題の作品が松岡美にもあるが、ジュネーブのプティ・パレ美のものに惹かれる。

|

« ズームアップ 名画の響き合い! 1930年 | トップページ | ズームアップ 名画の響き合い! 1932年 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ズームアップ 名画の響き合い! 1931年:

« ズームアップ 名画の響き合い! 1930年 | トップページ | ズームアップ 名画の響き合い! 1932年 »