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2014.08.28

ズームアップ 名画の響き合い! 1939年

Img     マグリットの‘釘づけにされた時間’(シカゴ美)

Img_0004     デルヴォーの‘ピグマリオン’(ベルギー王立美)

Img_0002     レジェの‘二羽のオウム’(パリ ポンピドー)

Img_0001     ブローネルの‘アレキサンドリアのヘロン’(パリ ポンピドー)

マグリット(1898~1967)の回顧展を日本ではじめてみたのは今‘進化するだまし絵展’が行われているBunkamurade、今から12年前のことで以来このシュルレアリストの作品に魅了され続けている。

これまでみた作品の数を正確に勘定したことはないが、だいぶたまってきたことは確か。何年か前たまたま立ち寄った古本屋で一冊のマグリット本が目にとまった。1988年にも東京近美でも回顧展が開かれたようでその図録だった。貴重な本だからすぐ購入した。

マグリットの意表を突く対象の組み合わせは数限りなく生まれてくる感じ。どれもとても変だけどこういう並べ方もありか、とその意味するところを十分消化できないのにどこかわかったような気分でみてしまう。シカゴ美でみた‘釘づけられた時間’はおもしろい絵。なんと、暖炉の中から機関車が煙をあげて飛び出してくる。列車が飛行機のように部屋の中を移動するのだから、まるで子供のお遊びにつきあっているよう。

マグリットとほぼ同い年のデルヴォー(1897~1994)は97歳まで生きた。長寿の家系なのだろうか。待望の回顧展が2年前府中市美であったので、鑑賞作品の数も増えた。でも、まだまだ満足するレベルにはとどいてない。
シカゴ美で見逃した‘人魚の村’とかなかなか姿を現してくれないテートモダンの‘レダ’が当面のターゲット。

‘ピグマリオン’はこれまで一番デルヴォーを満喫したベルギー王立美(ブルッセル)でお目にかかったもの。現在は展示の仕方が異なっているが、以前はマグリットとデルヴォーの専用の部屋があり、いい絵がずらずらっと飾ってあった。そのなかで長くみていたのがこの‘ピグマリオン’、マザコンだったデルヴォーを豊満な体をしたヴィーナスがじっとみつめている。

レジェ(1881~1955)のお気に入りはともにパリのポンピドーにある‘余暇’と‘二羽のオウム’、日本にやって来たことのある‘余暇’にはハトが登場するからレジェは鳥が好きだったのかもしれない。‘二羽のオウム’は縦4m、横4.8mもある大きな絵、絵画の力に圧倒される。

ルーマニア人シュルレアリスト、ブローネル(1903~1966)の作品をみる機会はなかなかないが、2011年にあったシュルレアリスム展(国立新美)に19点展示された。手や足など体の一部を異様に変容させるのがブローネルの人物描写の特徴。ヘロンは1世紀ころアレキサンドリアで活躍した数学者、発明家。ヘロンは髪を左右に長くのばした女の魔術にかかって肉体が溶かされている。

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