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2014.08.20

期待値を大きく上回る‘板谷波山展’!

Img     ‘葆光彩磁珍果文花瓶’(重文 1917年 泉屋博古館分館)

Img_0004     ‘葆光彩磁草花文花瓶’(1925年)

Img_0003     ‘彩磁金魚文花瓶’(1911年)

Img_0001     ‘彩磁更紗花鳥文花瓶’(1919年 泉屋博古館分館)

今年1月に板谷波山(1872~1963)の没後50年を記念した回顧展が作品を多く所蔵している出光美で開催された。造形、色彩ともにえもいわれず美しく、高い芸術性を秘めた波山のやきもの、その魅力につつまれて幸せなひとときだった。

このとき楽しみがもう一度あることを知った。場所はホテルオークラの近くにある泉屋博古館分館、会期は6月14日から今月の24日まで。出動が遅くなったのはこの回顧展に勝手なイメージをもっていたから。

じつは5年前ここでミニ板谷波山展があった。作品の数は重文に指定されている‘葆光彩磁珍果文花瓶’など20点あまり。で、今回の没後50年展はこれらに出品されなかったものを加えて住友がコレクションする波山を全部見せますスタイルになるのだろうと想像した。住友に全部で何点あるのか知らないが、40点くらいでてくると立派な図録がつくられるだろう。これは貴重な図録。狙いはこれを手に入れること。

でも、40点も所蔵しているのだろうか?という心配もあることはあった。ところが、館に入って驚いた。これまでみたものとか板谷波山本に掲載されている重要な作品が続々登場してきた。また、はじめてお目にかかるすばらしいものがヒョイと展示してある。

あとで図録をみるとこの回顧展はすでに茨城県陶芸美、山形美で行われ、8/24に泉屋博古館分館が終わると、兵庫陶芸美(9/6~11/30)に巡回することになっている。板谷波山を愛する専門家や美術館の人たちが立派な企画を実行していた。本当にエライ!だから、こんないい作品が集まっている。

初見では個人が所蔵する‘葆光彩磁草花文花瓶’にとても魅了された。そして、ぐるぐるまわってみたのが同じ葆光彩磁ですっきりした花瓶の形が心を打つ‘珍果文花瓶’や器面にびっしり図柄が描かれた彩磁の‘更紗花鳥文花瓶’、蝶をくわえた尾長鳥の姿にみとれていた。

嬉しい再会となったのが金魚の花瓶、ガレもこの波山のアールヌーヴォー調の金魚と波をみたら裸足で逃げ出すにちがいない。名品がずらずらと載った図録が宝物のように思えてきた。ミューズに感謝!

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